Apple、特許侵害でカナダ企業に約116億円の支払いを命じられる

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    カナダ企業WiLanの特許を侵害したとして、Appleが1億800万ドル(約116億円)の支払いを命じられました。

    判決前利息も追加

    6年以上前に始まったAppleとWilanの争いは、2020年1月にAppleが8,525万ドル(約91億円)の支払いを命じられて一端は幕を下ろしました。この支払額は、Apple側による損害賠償額の減額要求が一部認められたものでした。
     
    しかしWilanは減額を不服とし、判決前利息(pre-judgement interest:問題となった行為から裁判で決着に至るまでの時期を対象とした利息)として2,375万ドル(約25億円)を計上、最終的にAppleが合計1億800万ドル(8,525万ドル+2,375万ドル)を支払う形で決着となりました。
     
    さらにWilanは、6月16日から実際の支払いまでの期間にあたる判決後利息(post-judgement interest)と、訴訟の間にリリースされたApple製品のロイヤルティも請求する構えを見せています。もともとWilanが対象としていたのは、iPhone6とiPhone7でした。

    賠償金目当ての“パテント・トロール”も存在

    Wilanは特許ライセンスから得られる収益を軸とする企業で、昨年も収益の半分以上がライセンス契約によって得られたものです。
     
    こうしたビジネス形態を採る企業の中には、最初から賠償金や特許使用料を得ることを目的とした悪質なペーパーカンパニーも存在します。“パテント・トロール”と呼ばれる彼らが持つ特許は、多くが実態を伴わず漠然としたもので、Appleは長年彼らからの訴訟に悩まされてきました。
     
     
    Source:Mobilesyrup
    (kihachi)

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