Zoom、無料版でも暗号化オプションが利用可能に。7月から提供開始

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    ビデオ会議サービスを提供するZoomは、無料版ユーザーもエンドツーエンド暗号化が利用できるようにすると発表しました。7月より有料版・無料版ともに、ベータ版の提供が開始されます。

    暗号化サービスは有料版ユーザーのみ対象と発表

    Zoomでは、新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加に伴いユーザー数が急増。一方で「Zoom爆撃」とも称される無関係な人間の会議への乱入の横行など、セキュリティ上の問題が指摘されていました。
     
    Zoomはそれを受ける形でエンドツーエンド暗号化(E2EE)の導入を発表したものの、5月の時点では有料ユーザーや教育機関などの組織のみを対象にするとし、その理由をすべての会議に暗号をかけると、嫌がらせ行為が起きた場合にZoomチームが介入できなくなるため、と説明していました。

    突然の方向転換、全ユーザーが対象に

    しかし現地時間6月17日、公式ブログを更新し、有料版・無料版に関わらず、全世界のZoomユーザーがオプショナルの「高度なアドオン」として、エンドツーエンド暗号化を利用できるようにすると発表しました。
     
    Zoomが明らかにした暗号化オプションに関する情報は以下の通りです。
     

    • E2EE機能の初期ベータ版は2020年7月から提供を開始する。
    • すべてのZoomユーザーは、現在使用されている暗号化規格の中でも最も強力な規格のひとつであるAES 256 GCM暗号化を、今後もデフォルトとして継続使用できる。
    • E2EEは一部の会議機能、たとえば従来の公衆交換電話網(PSTN)やSIP/H.323対応テレビ会議システムの機能を制限するため、オプションとして提供される。
    • アカウント管理者はアカウントレベルおよびグループレベルで、E2EEを有効・無効にすることができる。

     
     
    Source:Zoom via 9to5Mac
    (lunatic)

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