AppleデバイスのARM完全移行は2025年か!?~移行は4段階にわけて進むと解説
著名リーカーのFudge(@choco_bit)氏が、Redditにて、AppleデバイスのARM完全移行のロードマップを4段階にわけて予想・解説しています。同氏は、ARMアーキテクチャへの完全移行は2025年に完了すると予想しています。
ARMアーキテクチャへの移行計画全容
Fudge(@choco_bit)氏は、ARMアーキテクチャへの移行は下記の4段階に分けられるとしています。
第1段階:2014、15年~2017年「T1チップ搭載によるARM移行の開始」
ARM移行の最初の段階は、Apple T1チップの登場により始まりました。このチップは、Apple Watch Series 1/2に使用された、Apple T8002チップ(S1PおよびS2内部のCPU)と設計がよく似ています。T1は、2016年モデル及び2017年モデルMacBook Pro用のTouch ID向けに用いられました。
プロセッサ登場までの開発期間を考えると、T1チップの開発は、2014年から2015年に始まっただろうと、Fudge(@choco_bit)氏は予想しています。
第2段階:2018年~現在「T2チップによる制御範囲の拡大」
第2段階は、T2チップを搭載した2018年モデル以降のMacBook Proおよび同年以降のMacシリーズによるものだったとFudge(@choco_bit)氏は記しています。
T2チップ(T8012)は、iPhone7用のA10(T8010)を改訂したもので、処理能力が強化されており、それによってハードウェアセキュリティの制御もこのチップで行われるようになったとのことです。
第3段階:現在~2022年から2023年にかけて「ARM搭載Macの登場」
WWDC 2020でARM移行が発表されれば、そこから第3段階が始まると、Fudge(@choco_bit)氏はレポート内で説明しています。
第2段階まではハードウェアやソフトウェアの制御に、「部分的に」関与してきたARMチップが、これ以降は主役となり、A14X派生チップとして、12インチMacBookに搭載されて登場すると同氏は予想しています。この新型MacBookは、5G接続モジュールを内蔵する可能性もあるとのことです。
ARM搭載MacBook登場以降、他のMacデバイスも2022年から2023年にかけてIntelプロセッサからARMプロセッサに移行していくはずだとFudge(@choco_bit)氏は予想しています。
最終段階:2024年以降「GPU、システムコントローラについては未知数」
最終段階では、ARM搭載Macは一般化しており、ソフトウェアサポートやパフォーマンスが問題になることもない、安定した状況をFudge(@choco_bit)氏は想定しています。
この段階に到達すれば、ARMプロセッサへの移行に続き、GPUも自社製のものに移行するか検討される可能性が高いと、同氏は予想しています。
この点についてはまだ未知数ながらも、Appleが行おうと思えば、それを実現するソリューションを既に有していると、Fudge(@choco_bit)氏は約2万文字にも及ぶレポートを結んでいます。
Source:Fudge(@choco_bit)/Twitter, Fudge(u/Fudge_0001)/Reddit
Photo:North’s Globe TC/Twitter
(FT729)