iPhone SE(第2世代)の躍進で中国ではiPhone売上が大幅増

iPhone SE (第2世代) Apple 公式

iPhone SE 第2世代
 
中国は新型コロナウイルス(COVID-19)収束ムードや5Gスマートフォンの登場などで、スマートフォン市場全体が活気づいているようです。この潮流に乗って、Appleも4月はiPhoneの出荷台数を大きく伸ばしたことが分かりました。

スマートフォン市場全体が大きく回復

中国の政府当局である工業情報化部(MIIT:Ministry of Industry and Information Technology)が公開した月間レポートから、同国内のスマートフォン売上が4月に急増したことが判明しました。前月比で98%増、前年同月比でも14%増と、新型コロナウイルスの影響を加味しても際立った数字です。
 
投資銀行Barclaysでアナリストを務めるティム・ロン氏によると、近1年間では前年比で初めて増加に転じたそうで、スマートフォン全体の出荷台数のうち39%を占める5Gスマートフォン(前月比で164%増)が伸びを牽引する役割を果たしたとのことです。こうしたスマートフォン市場の好調ムードを追い風に、iPhoneも前月比と前年同月比で30%増を記録したと同氏は見ています。もちろん、Appleは5G対応iPhoneを発売していません。

新iPhone SEが中国国内でもヒット

ロン氏は、iPhoneの売上が中国で伸びている理由は複数考えられるとしながらも、iPhone SE(第2世代)の存在を挙げています。もともとコストパフォーマンスに優れる端末であるのに加え、中国ではAppleがHuaweiとともに7%〜18%の値引きを行っていることが奏功しているそうです。中国のみならずiPhone SE(第2世代)の売れ行きは世界中で好調で、サプライヤーの間でも増産期待が高まっています。
 
他にもiPhone11のプロモーション展開が上手くいっている状況を踏まえ、ロン氏はAppleが中国でシェアを回復しつつあると評価しています。かつては熱狂的なiPhoneブームに湧いた中国ですが、最近はHuaweiやOppo、Vivo、Xiaomiといった国内企業の躍進に押され、2020年第1四半期(1月〜3月)の時点では8.5%に留まっていました(1位はHuaweiの41.4%)。
 
 
Source:Barron’s,朝日新聞
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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