iPhone SE(第2世代)は今年のiPhone売上を支える存在〜アナリスト指摘

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予約受付が始まるや否やすぐに初期出荷台数分が完売したiPhone SE(第2世代)について、早速今年のiPhone売上を牽引する存在になるとの強気な指摘がアナリストから出ています。ただし、Appleが期待するのはiPhone SE本体の売上だけではありません。

根強いiPhone SEシリーズの人気

Loup Venturesの名物アナリスト、ジーン・ミュンスター氏によると、iPhone SE(第2世代)はiPhone11に次いで、次の12カ月で2番目に売れるiPhoneとなるそうです。2020年一年間でiPhoneはトータルで1億5,300万台売れ、このうち約20%に相当する3,000万台を新iPhone SEが占めると同氏は見ています。
 
安価なiPhone SEシリーズがいかに人気かは、2016年3月に発売されたiPhone SE(第1世代)が2019年でもなお、iPhone販売台数全体の13%を占めたことからも明らかでしょう。
 
新iPhone SEの予約ペースが好調なことを受け、サプライチェーンの間でもAppleからの追加発注を期待する向きがあるようです。

すでにApple=iPhoneではない

ただしミュンスター氏によると、新iPhone SEはAppleのスマートフォン市場におけるシェアを多少引き上げはするものの、同社の狙いは端末販売から得られる利益だけに留まらないようです。
 
同氏は新iPhone SEの展開によって、むしろサービス部門の成長やサブスクリプションサービス(Apple TV+やApple Music、Apple News+)の循環などが期待できるとしています。
 
近年のAppleはiPhone以外に、上述のサービス部門のほか、AirPodsやApple Watchなどから得られる収益も軽視できない規模になっています。同社の収益全体に占めるiPhoneのシェアは、ピーク時の69%から縮小を続け、2020年には51%になる見込みです。「Appleによるハードウェアとソフトウェア、サービスの多様化と統合化は、長期的な収益増加見通しの礎となっている」とミュンスター氏は語り、AppleがiPhone SE本体の売上だけを想定しているわけではないと強調しています。
 
 
Source:PhoneArena
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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