iPhone12の発売、2021年に延期される可能性
例年通りであれば今秋発売される「iPhone12 」が、欧米での新型コロナウイルス(COVID-19)感染の拡大を受け、発売が来年に延期される可能性があるとの見解を、投資銀行中信里昂証券(CLSA)が明らかにしました。台湾メディア経済日報が報じています。
iPhone9の発売は延期、iPhone12の発売は来年か
CLSAは、iPhone12の発売が来年に延期されるだけでなく、当初3月といわれていたiPhone9(iPhone SE 2)の発表・発売も延期されたと述べています。
また2020年下半期に予定されていたiPhone12の7,000万〜8,000万台分の出荷が2021年に先送りされる影響で、半導体などの部品の生産時期も後ろへずれる見通しです。
その結果、AppleのAシリーズチップ生産を担うTSMCの今年通年の1株当たり純利益(EPS)が、ゼロ成長になる可能性も指摘されています。
TSMCの純利益は前年比1%の微増か
CLSAは5G対応のiPhone12が年内に発売されないという見通しにより、今年通年の5G対応スマホの世界出荷台数予測を7,000万台(約30%)引き下げ、1億6,000万台へと下方修正しました。なお2021年については、5G対応スマホの出荷台数は前回の予想と同じ5億台と見ています。
またスマホ全体の出荷台数についても、当初の予想よりも7,000万台少ない、12億9,000万台としています。これは前年比8%減の数字です。
CLSAは今年通年の半導体市場の成長率は5%未満となり、TSMCの純利益は前年比1%の微増になるとも予測しています。
Source:経済日報 via ワイズニュース
Photo:YouTube/EverythingApplePro
(lunatic)