Appleが製品のお手入れ情報を更新、アルコールでの消毒もOKに
Appleは現地時間3月9日、製品のお手入れ方法を案内するサポートページを更新し、製品を消毒するのに、濃度70%のイソプロピルアルコールや除菌用シートなどを使っても問題ない、との説明を追記しました。
【追記 2020/3/10 12:50】Apple Japanによるサポートページにも、説明が追加されました。
アルコールワイプでの消毒OK
Appleは従来、iPhoneやiPadのディスプレイのコーティングに影響が出る恐れがあるとして、製品のお手入れに洗剤類を使用しないことを推奨していました。
しかし、更新された製品のお手入れ情報のページには、「70%のイソプロピルアルコールワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) をつかって、Apple製品の、ディスプレイ、キーボードなど、外装にある水を吸わない固い部分を拭き取ることができます」との案内が追記されています。
ただし、布やレザー製品には使わないよう、注意を促しています。
また、漂白剤を使わないこと、開口部が濡れないようにすること、洗剤液に製品を浸さないよう案内しています。
なお、クロロックス除菌ワイプは、アメリカで広く使われている次亜塩素酸ナトリウム入り漂白剤のブランドが発売している除菌用シートです。
【追記 2020/3/10/12:50】
Apple Japanは、日本語のお手入れ方法の案内ページを更新しています。
なお、お手入れにあたっては、各製品別の具体的な注意事項を確認した上でお手入れすることを強くお勧めします。
Apple 製品のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?
70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、Apple 製品の通気性のない硬い表面、たとえばディスプレイやキーボードなどの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に Apple 製品を浸さないでください。布製や革製の表面には使わないでください。
1,000回以上の拭き取りでも問題なし
Appleが消毒のためのお手入れ情報を追記したのは、世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスに対応するためとみられます。
ウイルスの生存期間については、ガラスやプラスチックの表面に付着した後も2時間〜9日間の期間にわたって活動を続けるとの研究結果が発表されています。
米メディアThe Wall Street Journalのジョアナ・スターン氏は、新品のiPhone8の表面をクロロックス除菌ワイプで、1日1回拭き取る掃除を3年続けることを想定した1,095回拭き取る実験をしたところ、ディスプレイのコーティングに影響はみられなかった、と述べています。
Source:Apple (US), Apple Japan, The Wall Street Journal, MacRumors
(hato)