Apple、デバイス上下・左右・裏表がすべてスクリーンのiPhoneの特許を取得
Appleは現地時間の2月20日付けで、デバイス6面すべてがガラス製ディスプレイで構成されるiPhoneの特許を取得したことが明らかになりました。
視覚的、触覚的にシームレスに感じられるデバイス
「ガラス筐体の電子デバイス(Electronic Device with Glass Enclosure)」と名付けられた特許には、デバイスの上下・左右・裏表がすべてガラスで構成されるiPhoneについての詳細が記されています。
「従来、ガラスはデバイス表面のタッチスクリーン上の透明なウインドウ(ディスプレイ画面の一区画)として使用されてきた」と特許に記載されています。「特許のデバイスは、筐体の複数の側面にガラスを使用するもので、視覚的そして触覚的にシームレスに感じられ、(複数のガラスで構成される可能性もあるが)1枚のガラスでできているように見えるかもしれない」
多くの機能追加が実現可能か
ガラスは単にデザイン上のためだけでなく、機能を持つ可能性もあります。
「複数の側面がガラスで構成された筐体で、従来の筐体では不可能だった多くの機能追加が実現するかもしれない。例えば、ガラスの背面と側面が透明な場合、デバイス側面と裏からも見ることができるディスプレイを搭載できる。加えて、側面と裏から閲覧可能なディスプレイがタッチ感応、感圧に対応すれば、デバイス側面と背面からも入力でき、デバイス制御を行うことができる」
これは、物理的なミュートスイッチ、sleep/wakeボタン、音量コントロールがタッチ感応エリアで行えるようになる可能性を示唆しています。iPhoneが感圧に対応すれば、デバイスを握っただけで着信をボイスメールに転送することなどが可能になるかもしれません。
また、デバイス側面がタッチ感応に対応する場合、リボン状のアプリアイコンの表示が可能かもしれない、とも記されています。
Appleが特許を取得したからといって実際に技術の開発を行っているとは限りませんが、将来iPhoneに今回取得された特許のようなデザインを採用する可能性も十分考えられます。
しかしながら、折りたたみスマホが浸透するのに時間がかかっているように、新たな形状のモバイルデバイスはユーザーが慣れるまで一定の時間を要するかもしれません。
Source:Apple/USPTO via AppleInsider
(lexi)