「iPhone SE 2」は本格生産開始、「iPhone12」は製造開始に遅れか
「iPhone9(iPhone SE 2)」と噂される廉価版iPhoneの製造は開始されているものの、今秋に発売のフラッグシップモデル「iPhone12」は、製造に遅れが出る可能性が大きいと台湾メディアDigiTimesが報じています。
「iPhone9(iPhone SE 2)」は本格生産開始
台湾のサプライヤーが、2020年3月に発売と噂される「iPhone9(iPhone SE 2)」の製造を予定どおり本格化している、とDigiTimesが伝えています。
「iPhone9(iPhone SE 2)」は、2月初めに試験生産が開始され、本格生産は2月中旬の予定と報じられていましたので、予定どおりの本格生産開始ということになります。
新型コロナウイルスの影響で「iPhone9(iPhone SE 2)」の製造に影響が出るのではないか、とも報じられていましたが、無事に本格製造開始にこぎ着けることができたようです。
Appleの技術者が中国に渡れない
しかし、例年どおりなら9月の発売が見込まれる「iPhone12」については、Appleが新型コロナウイルス対策で従業員の中国への渡航を制限しているため、製造前の検証プロセスであるEVT(Engineering Validation Test:技術検証試験)を担当するAppleの技術者が中国に渡れず、製造に遅れが出る可能性がある、DigiTimesは伝えています。
なお、製造前の検証プロセスは、EVTのあとにDVT(Design Validation Test:設計検証試)、PVT(Product Validation Test:生産検証試験)と続きます。
「iPhone12」は9月発表も供給は限定的?
DigiTimesは、サプライヤー関係者の情報をもとに「iPhone12」の6月の製造開始は難しいだろう、と報じています。
新型コロナウイルスをめぐる状況に改善がみられず、製造の遅れが現実化した場合、Appleは例年どおり9月に「iPhone12」を発表するものの、供給量は当面の間、非常に限られたものになる可能性もあります。
Source:DigiTimes via MacRumors, Technical Direct
Photo:LetsGoDigital
(hato)