ウイルス対策ソフトAvast、ユーザーは情報共有を拒否できると反論

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    無料ウイルス対策ソフトで知られるAvastが、関連会社のJumpshotを通じて第三者にユーザー情報を販売していたとする報道について、Avastが声明を発表しました。

    Avastがユーザーデータを第三者に販売しているとの報道

    先日、米メディアMotherboard(Vice)とPC Magが、Avastはウイルス対策ソフトによってユーザーデータを許可なく収集、それらのデータをJumpshotを介して大手企業に販売していたと報じました。

    第三者に個人を特定できる情報を販売した事実はないと反論

    この報道に対しAvastが、公式ブログで声明を公開しました。
     
    声明においてAvastは、

    弊社が個人を特定できる情報を第三者に販売した事実は一切ございません。アバスト製品をご利用いただいているすべてのユーザーの皆様、ならびにパートナーの皆様のプライバシーと個人情報は、安全に保護・管理しています。

    と反論。
     
    また、

    アバスト製品の利用に際し、ユーザーの皆様は常にデータ共有を許可、または拒否することができます。

    プライバシー設定は、[メニュー]→[設定]→[個人のプライバシー]で、いつでも変更することが可能です。

    プライバシー設定では、データをアバスト社内で製品の改善・分析のために使用したり、匿名化されたデータを第三者がトレンド分析に使用することを許可、または拒否することができます。

    と説明しています。

    セキュリティおよびプライバシーは最優先事項と強調

    MotherboardとPC Magの調べでは、複数のユーザーが、データ共有を許可する・しないというポップアップを見たことがない、と答えていました。

    2019年7月以降、当社ではユーザーの皆様がデスクトップ版アンチウィルスを新たにダウンロードする際に、従来のオプトアウトに代わるオプトインの選択肢を明示するテストを開始しています。

    アンチウイルス製品の既存ユーザーの皆様への展開も順次進めており、データ提供の許可、または拒否を選択いただけるようになります。

    というAvastの説明から考えると、このポップアップは昨年7月からテスト的に表示されるようになった、と見てよさそうです。
     
    Avastは冒頭、そして文末でも「ユーザーの皆様、ならびにパートナーの皆様のセキュリティおよびプライバシーは、当社の最優先事項です」と繰り返しています。

     
     
    Source:Avast
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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