普段の支払い方法、約90%が「現金」を使用 スマホ決済は半年前と比べて10.8pt増

    現金とクレジットカード

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    MMD研究所は1月23日、「2020年1月 スマートフォン決済利用動向調査」の結果を公表しました。調査は2019年12月26日から2020年1月5日にかけて、18歳〜69歳の男女48,208人を対象にインターネット上で実施されています。

    普段の支払い方法トップは「現金」

    18歳〜69歳の男女48,208人を対象に、日常生活で利用している支払い方法について聞いたところ、最も多かったのが「現金(91.8%)」、次いで「クレジットカード(73.2%)」、「カード型の交通系電子マネー(31.4%)」でした。
     
    普段の支払い方法
     
    MMD研究所が2019年7月に実施した調査と比較すると、「現金」は1.2ptの減少、逆に「スマホ決済」は15.3ptの増加となっています。

    QRコード決済の認知度は90%を超えるが、現在も利用している人は30%

    QRコード決済の認知・利用状況について調べたところ、最も多かったのは「現在も利用している(29.3%)」、次に「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(22.8%)」、「QRコード決済という言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・名前はよく知らない(20.4%)」でした。
     
    QRコード決済の認知・利用状況
     
    認知から利用に至るまでの各フェーズを分析した「ファネル分析」では、「認知」が91.0%、「内容理解」が61.7%、「利用経験」が33.6%となりました。
     
    QRコード決済のファネル分析

    スマートフォンの非接触決済の認知度は80%、現在も利用している人は25%

    スマートフォンの非接触決済の認知・利用状況については、最も多かったのが「現在も利用している(25.2%)」、次いで「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(22.7%)」、「全く知らない(19.7%)」でした。
     
    スマホの非接触決済の認知・利用状況
     
    ファネル分析では、「認知」が80.3%、「内容理解」は56.2%、「利用経験」は28.6%となっています。
     
    スマホの非接触決済のファネル分析

    QRコード決済サービスの中で最も認知・利用されているのは「PayPay」、利用検討・過去の利用経験もトップ

    QRコード決済サービスの中で、最も認知・現在も利用されているのは「PayPay」でした。また、現在利用を検討している、過去に利用経験があるサービスでも「PayPay」がトップとなっています。
     

    各QRコード決済サービスにおける「認知状況」

    ファネル分析における「QRコード決済のサービス名認知」以上の対象者34,041人に、知っているサービス名を聞いたところ、トップは「PayPay」で80.3%でした。
     
    各QRコード決済サービスの認知状況
     

    各QRコード決済サービスにおける「現在の利用状況」

    現在もQRコードを利用していると回答した14,115人を対象に、最も利用しているQRコード決済を聞いたところ、トップは「PayPay」で46.7%でした。
     
    最も利用しているQRコード決済サービス
     

    各QRコード決済サービスにおける「現在の利用検討状況」

    QRコード決済の利用を検討していると回答した2,559人を対象に、具体的に検討しているサービスを複数回答方式で聞いたところトップは「PayPay」で57.2%、さらに最も利用を検討しているサービスも「PayPay」がトップとなりました。
     
    利用を検討しているQRコード決済サービス
    最も利用を検討しているQRコード決済サービス
     

    各QRコード決済サービスにおける「過去の利用経験状況」

    QRコード決済を利用したことがある16,174人を対象に、利用したことのあるサービスを聞いたところ、トップは「PayPay」で61.0%でした。
     
    各QRコード決済サービスの利用経験
     

    スマートフォンの非接触決済サービスの中で最も認知・利用されているのは「楽天Edy」、利用検討・過去の利用経験もトップ

    スマートフォンの非接触決済サービスの中で、最も認知・現在も利用されているのは「楽天Edy」でした。また、現在利用を検討している、過去に利用経験があるサービスでも「楽天Edy」がトップとなっています。
     

    各スマートフォンの非接触決済サービスにおける「認知状況」

    ファネル分析における「スマートフォンの非接触決済のサービス名認知」以上の対象者32,177人に、知っているサービス名を聞いたところ、トップは「楽天Edy」で64.0%でした。
     
    スマートフォンの非接触決済サービスの認知状況
     

    各スマートフォンの非接触決済サービスにおける「現在の利用状況」

    現在もスマートフォンの非接触決済サービスを利用していると回答した12,128人を対象に、最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービスを聞いたところ、トップは「楽天Edy」で31.5%でした。
     
    最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービス
     

    各スマートフォンの非接触決済サービスにおける「現在の利用検討状況」

    スマートフォンの非接触決済サービスの利用を検討していると回答した2,341人を対象に、具体的に検討しているサービスを複数回答方式で聞いたところトップは「楽天Edy」で43.6%、さらに最も利用を検討しているサービスも「楽天Edy」がトップとなりました。
     
    利用を検討しているスマートフォンの非接触決済サービス
    最も利用を検討しているスマートフォンの非接触決済サービス
     

    各スマートフォンの非接触決済サービスにおける「過去の利用経験状況」

    スマートフォンの非接触決済サービスを利用したことがある13,778人を対象に、利用したことのあるサービスを聞いたところ、トップは「楽天Edy」で41.3%でした。
     
    スマートフォンの非接触決済サービスの利用経験
     

    QRコード決済の利用開始時期は2019年後半からが最多

    現在もQRコード決済を利用していると回答した14,115人を対象に、最も利用しているサービスをいつから利用しているか聞いたところ、最も多かったのが「2019年7月〜12月(45.2%)」でした。
     
    最も利用しているQRコード決済サービスの利用開始時期
     
    一方、現在もスマートフォンの非接触決済を利用していると回答した12,128人に、同様の質問をしたところ、最も多かったのは「(利用開始時期を)覚えていない(40.5%)」でした。
     
    最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービスの利用開始時期.
     
     
    Source:MMD研究所
    Photo:photo AC-akizou
    (kotobaya)

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