襲撃を自作自演した男性、Apple Watchの心拍数の推移から嘘の供述がバレる
どうしても離職したかった男性が、あたかも襲撃の被害に遭ったかのような自作自演をしましたが、供述が嘘であったことがApple Watchの心拍数の記録から明らかになった、と報じられています。
防犯カメラからも襲撃の証拠は見つからず
米ミシガン州ウェスト・ブルームフィールドのウォールナットレイク通りにある改革派(ユダヤ教)のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)Temple Kol Amiに務めていたショーン・サミット氏(26歳)は、反ユダヤ主義を標榜する人物から襲撃を受けた、と警察に通報しました。
しかしながら、サミット氏が身につけていたApple Watchの心拍数の推移から、同氏の供述が嘘であることがわかったというのです。
サミット氏の供述によれば、シナゴーグの外の駐車場で、男が反ユダヤ主義的な内容を叫んだ後、刃物で襲いかかってきたとのことですが、警察が調べた結果、同氏は自傷行為によって傷を負ったことがわかりました。向かいの一般家屋の防犯カメラの映像を確認しても、襲撃があったという証拠は見つかりませんでした。
襲撃を受けた時間の心拍数に変化なし
サミット氏は、襲撃は自作自演であったことを認め、皿洗いをしているときに意識を失って誤って自身を刺してしまったと新たな供述をしましたが、これもまた嘘であることが発覚します。
警察がサミット氏がつけていたApple Watchのヘルスケアアプリの履歴を確認したところ、襲撃があったとされる時間の同氏の心拍数に異常はなく、また意識を失ったことを示す数字の推移もなかったことがわかりました。
確固たる証拠をつきつけられたサミット氏は、すべてが嘘であったことを告白したとのことです。
サミット氏は襲撃を受けるとTemple Kol Amiを辞められると思ったのであろうと推測されていますが、警察への虚偽の通報は重罪で、最長4年間の懲役を受ける可能性があります。
サミット氏は予備審問のため1月14日に出廷する予定となっています。
Source:Fox, Detroit Free Press via AppleInsider
(lexi)