スマホ広告のような美しい写真や動画はどうやって撮るのか?

スマートフォン業界はカメラ性能のアピールに余念がありません。実際、宣伝端末で撮影されたとされる、公式広告の写真や動画はどれも息を呑むほどの美しさで、高額なカメラで撮影したものと遜色ありません。しかし、自分で撮ってもなぜか広告のようには撮れない――そんな不満を抱くユーザーも多いのではないでしょうか。
スマホのカメラ性能は広告通りか?
結論から言えば、不満を抱えるのも仕方ありません。なぜなら宣伝用の写真や動画は、一般人には到底手が出せない機材や労力を投じて撮影しているからです。例えば、過去に複数のスマートフォンメーカーとの取引があるモートン・ラスタッド氏は、まさに“その道のプロ”です。
「スマートフォンメーカーは最近、かなり強気の主張を行うようになってきた。彼らは“プロ仕様”“デジタル一眼レフのようなクオリティ”といった文言を引っ込めたりはしない」とはラスタッド氏の弁です。ニュースサイトPetaPixelに語ったところによると、だからこそ彼は本当に同じような動画が撮れるのか、自分でも試してみたくなったのだそうです。
彼が舞台に選んだのはノルウェー、使う端末はHuawei P30 Proです。インターバルタイマーアプリ、モーションコントローラー、NDフィルター(光を均等に吸収する特殊なフィルター)を揃え、テントを張り、まるで機銃のような装置に固定して撮影に臨みます。
結果として、出来上がったタイムラプス動画がこちら。並々ならぬ時間をかけて、美しい作品が仕上がりました。
iPhoneも機材があれば
ちなみに高額な機材でカメラ性能をアピールするのは、iPhoneも例外ではありません。
「iPhoneで撮影」したのは確かですが、「iPhone“だけで”撮影」とは言っていません。CM動画でも「Additional equipment and software used(追加の装置とソフトウェアを使用しています)」といった注意書きが登場します。
Source:PetaPixel
(kihachi)