米HBOの元CEO、Appleと独占契約でApple TV+の番組制作か

リチャード・プレプラー richard prepler

リチャード・プレプラー richard prepler
 
Appleが手掛ける動画ストリーミングサービス「Apple TV+」の番組制作に、米大手放送局HBOの元最高経営責任者(CEO)が携わる可能性があることが分かりました。

HBOでゲーム・オブ・スローンズをヒットに導く

Apple TV+の番組制作へ新たに加わるプロデューサーとして名前が挙がっているのは、リチャード・プレプラー氏です。同氏はHBOの会長兼CEOとして19年2月まで辣腕を振るった人物で、「ゲーム・オブ・スローンズ」の爆発的ヒットなどで同社の有料チャンネル部門を飛躍的に成長させました。
 
事情を知る関係者がThe Wall Street Journalに語ったところによると、HBOを退職したプレプラー氏が新たに立ち上げたRLP & Co.,と独占契約を結ぶ方向でAppleは協議を進めているようです。同メディアは、Appleがプレプラー氏と手を結べば「ここ10年にとりわけ高く評価されてきたエンターテインメント幹部を味方に付ける」ことになるとし、同氏の存在がApple TV+を成功へと導く鍵になり得ると評価しています。

AT&Tの鼻を明かしたい?

リチャード・プレプラー氏の古巣であるHBOは、米大手キャリアAT&Tによって親会社のTime Warnerごと買収されました。2020年春にはAT&Tの主導で、独自のストリーミングサービス「HBO Max」が提供される予定です。
 
プレプラー氏がHBOのCEOを辞任した背景には、経営方針の違いを巡ってAT&Tとの衝突があるとされています。こうした事情を思えば、Appleと協業してストリーミングサービスの一大プロジェクトを手掛けることは、同氏にとってもやぶさかでないはずです。
 
 
Source:WSJ(1),(2)
Photo:YouTube-Goldman Sachs
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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