インドのスマホ市場、Xiaomi筆頭に上位5社でシェア87%に
2019年第3四半期(7月〜9月)におけるインドのスマートフォン出荷台数は、他業種の景気減速傾向にも関わらず、過去最高となる4,900万台を突破しました。調査会社Counterpoint Technology Market Researchが最新調査結果を公開しています。
「ディーワーリー」が影響
同社の調査報告書によると、インドにおける第3四半期のスマートフォン出荷台数は過去最高の4,900万台となり、前年同期比で10%増を記録しました。
他業種が景気減速にある中でスマートフォンの出荷台数が伸びたのは、主要スマホメーカーが新製品投入や値引きを行ったのに加え、「ディーワーリー(10月末から11月初めに6日間かけて行われるヒンドゥー教のお祝い。買い物をすると縁起がよいとされる)」に合わせて流通在庫を増やしたため、とCounterpointは分析しています。
Apple、トップ10社入りを果たす
スマホ出荷台数のベンダー別シェアでは、Xiaomiが過去最高の出荷を記録し、26%のシェアを獲得しました。特にeコマースでの販売が好調で、出荷は前年同期比で7%増となっています。
また同じく中国ベンダーのVivo、Realme、Oppoも、第3四半期に記録的な出荷台数を記録しました。その結果、上位5社で87%の市場シェアを獲得しています。
なおAppleは、iPhone XRモデルの値引きと、今年9月に発売したiPhone11の引き合いが強かったため、インドにおいてトップ10社入りを果たしました。
フィーチャーフォン市場は縮小傾向に
スマホ市場が前年同期比で二桁成長を記録する一方で、フィーチャーフォン市場は前年同期比37%と急速に落ち込んでいます。Counterpointによれば、これは旧機種のJioPhoneの在庫をディーワーリーの商戦までに一掃しようと考えたメーカーが、Reliance Jioの新規出荷を控えたことに起因しています。
しかしその反面、itel、Lava、Karbonnはこの1年間で成長を遂げ、特にitelは2019年第3四半期にフィーチャーフォン市場の第2位へ躍進しました。
Source:PR Times/Counterpoint Technology Market Research
Photo:Flickr/wyrd bið ful aræd
(lunatic)