Face IDがサングラス着用時に時々動作しないのはなぜかAppleにきいてみた
iPhone X、XS、XR、11、そして11 Proに搭載の顔認証Face IDの精度は、最近飛躍的に向上したとされていますが、サングラスをかけているとうまく動作しないことがあります。米メディアBusiness Insiderは、どうしてこの現象が起こるのか、Appleに問い合わせました。
公式サイトには「サングラスをかけていても機能する」との記載
Business Insiderのデイブ・スミス氏は、2年前にiPhone Xを購入した当時は、iPhoneが傾いていたり、ディスプレイを正面から見ないとFace IDがうまく動作しないことがあったものの、最近のアップデートによりほぼどんな角度でも機能するようになり、速度も速くなったと述べています。
しかし、サングラスをかけたときにFace IDが働かないのは解せない、とスミス氏は落胆を表しています。Apple公式Webサイトには、「帽子をかぶったり、スカーフを巻いたり、メガネをかけたり、コンタクトレンズをしたり、サングラスをかけたりしても、Face IDは機能するようになっています」と記されているからです。
同氏がAppleにFace IDがなぜサングラス着用時に時々動作しないことがあるのかを問い合わせたところ、理由が判明しました。
Face IDが動作するには目、鼻、口の3つのパーツが必要
Appleによると、Face IDがデバイスのロック解除を行うには、目、鼻、そして口の3つの顔のパーツが必要とのことです。これらの要素の一つでも欠けていると、Face IDはうまく働かないというのです。
Face IDは、赤外線ライトから波長領域930ナノメートル〜950ナノメートルの赤外線を照射して、赤外線写真を撮影します。
Face IDがサングラスをかけた状態でも機能するためには、高透過率で低反射のレンズである必要があるため、パイロットが使用するような反射率の高いサングラス着用時は顔認証がうまく動作しないことがあるようです。
Source:Business Insider, Apple
Photo:U.S. Department of Agriculture/Flickr
(lexi)