2019年はiPhoneに試練の年?出荷台数は前年比14.8%減、IDC予測

    iPhone11 Pro Apple

    iPhone11 Pro Apple
     
    IDC Japanは9月27日、世界のスマートフォン出荷予測を発表しました。2019年後半から2020年にかけて、世界のスマートフォン市場は回復に向かい、2020年には5Gが本格的に普及し始める、と予測しています。iPhoneは2020年の5G対応により、出荷台数が増加に転じると見込まれています。

    2019年のスマホ出荷台数はマイナス2.2%、市場3回目の縮小

    IDC Japanは、2019年後半のスマートフォンの出荷台数は前年同期比でマイナス0.4%とほぼ横ばいになるものの、2019年通年では前年比2.2%の下落と、史上3回目の世界的縮小の年になる、と予測しています。
     
    2020年の出荷台数は前年比1.6%増とプラス成長に転じる見込みです。
     
    IDCは、スマートフォン出荷台数の低迷について、米中貿易交渉の先行き不透明感、1台のデバイスを使い続ける期間の長期化を指摘しています。
     
    一方で明るい兆しとして、次世代モバイル通信規格の5Gの普及が2020年から本格化することが挙げられています。
     
    IDCは、2020年の5Gスマートフォンの出荷台数は1億2,350万台、シェアは8.9%と予測しています。2023年には、5Gスマホの出荷台数シェアは28.1%に達する見通しです。
     
    IDC Japan 世界スマートフォン出荷台数予測
     

    5Gでスマホ出荷台数は大きく伸びない?

    IDC Japanは、5Gについて「モバイル技術における重要な進化」と位置付ける一方で、4Gがスタートした2010年〜2011年と現在では市場が大きく変化したため、「スマートフォンの救世主になるとは思っていない」「4Gの時と比べると微妙」と、スマートフォン出荷台数が5G効果で劇的に増えることはないとしています。
    &nbs
    2020年初期には、ミッドレンジ価格の5G対応スマートフォンが出揃うというのが、IDCの見方です。

     
    IDC Japan 世界スマートフォン出荷台数予測
     

    iPhoneは2020年の5G対応で出荷台数増加か

    IDC Japanは、2019年はiPhoneにとって「試練の年」となり、出荷台数は前年比14.8%のマイナスにあたる1億7,790万台と予測しています。
     
    また2020年には5G対応のiPhoneが発売される可能性が高く、iPhoneの出荷台数はわずかに上向くだろう、とも述べています。
     
     
    Source:IDC Japan
    (hato)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次