BurberryとAppleが協力し、メッセージ機能「R Message」を開発

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英国のハイブランドBurberryAppleが協力し、アプリを通じてセールススタッフ(セールスアソシエイト)と顧客がコミュニケーションできる独自メッセージ機能「R Message」を開発していることが分かりました。

顧客とスタッフが気軽にやり取り可能

アパレルはその場で売って終わりではありません。いかにリピートしてもらうかが重要となります。とくにハイブランドともなると、大口顧客のロイヤルティー(忠誠度)を高めるため、アフターケアやアポイントメント、新作の紹介などセールススタッフのきめ細やかな対応が求められます。
 
現在AppleBurberryが開発中のR Messageは、まさにそうした需要に応えるために誕生したものです。R MessageはBurberryの内部向けアプリ「R World」に組み込まれ、顧客は一般公開されているアプリを通してスタッフとやり取りすることになります。
 
すでに似たような仕組みとしてAppleの「ビジネスチャット」が存在しますが、こちらは問い合わせの際にiMessageを利用するのに対し、R Messageはすべて自社アプリ内で完結するのが特徴です。

Burberryと縁のあるApple

Celineで会長兼最高経営責任者(CEO)を務めていたマルコ・ゴベッティ氏がトップに就任したことで、Burberryはブランドイメージが大きく変革しつつあります。従来のクラシックなデザインから若年層に訴えかけるデザインにシフトしたことが奏功し、停滞していた売上は復調気配を見せています。
 
Burberryが顧客とセールススタッフの関係をより緊密なものにすべくR Messageを導入することからも、今のデジタルトレンドにいち早く適応したい意図がうかがえます。すでに英マンチェスターの旗艦店で試験運用を開始しており、最終的には世界中のストアで実装する予定です。
 
ちなみにAppleとBurberryの関係は今に始まったことはなく、2014年から2019年までBurberryのアンジェラ・アーレンツ元CEOがAppleの小売部門を率いていました。Apple Watchがリリース当初ファッション性を強く押し出していたのは(今でもシーズンごとに限定カラーのバンドが登場しますが)、彼女の意向だと考えられています。
 
 
Source:VOGUEBUSINESS via AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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