中国発の顔交換アプリ「ZAO」が公開から数日で大流行〜プライバシーの心配高まる

現地時間の8月30日に公開となった顔交換アプリ「ZAO」は、中国のApp Storeでまたたく間に1位にまで上り詰めました。アプリを使うと、映画の中の有名人とユーザーの顔の交換を行うことができます。
秀逸なディープフェイクアプリ
人口知能(AI)を使ったディープフェイク(「深層学習」と「偽物」を組み合わせた混成語)と呼ばれるジャンルに属するZAOの顔交換機能の精度は非常に高いとされています。
レオナルド・ディカプリオが出演する様々な映画のシーンをユーザーの顔で置き換えた動画を見ると、アプリの精密さがわかります。
In case you haven't heard, #ZAO is a Chinese app which completely blew up since Friday. Best application of 'Deepfake'-style AI facial replacement I've ever seen.
Here's an example of me as DiCaprio (generated in under 8 secs from that one photo in the thumbnail) ? pic.twitter.com/1RpnJJ3wgT
— Allan Xia (@AllanXia) September 1, 2019
映画「アイアンマン」の主人公の顔をユーザーの顔と交換する動画もあります。
「ZAO」って言うAIを利用した顔面認識アプリ、
写真の顔と動画の人物の顔と入れ替えることができる遊んでてめちゃめちゃ楽しいw#ZAO pic.twitter.com/tXFwRllGBp
— ジーマン@上海 (@JimanJiang) August 31, 2019
プライバシー上の心配あり
ZAOにサインアップするには、電話番号と自身の顔の写真をアップロードする必要がありますが、アプリのプライバシーポリシーの内容に問題があるのではないかと心配する声が上がっています。
ユーザーはZAOにアップロードされた写真の知的財産権を放棄すると同時に、ZAOがユーザーの顔をマーケティング目的で使用することを許可する、との記載があるためです。
ZAOは、プライバシー上の問題に対応していくと中国のソーシャルメディアWeibo上でコメントしていますが、この状況がどれほど深刻に捉えられているかは定かでありません。
ZAOを運営するのは、マッチングアプリの開発などで知られるMomoという中国企業であることがわかっています。
Source:Reuters via Forbes
(lexi)