第2四半期の米スマホ販売台数、前年同期比で1.5%の減少に〜カウンターポイント
2019年第2四半期(4月〜6月)の米国におけるスマートフォンの販売台数は、前年同期と比べて1.5%の落ち込みとなりました。調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、主にSamsungとLGのフラッグシップ機種が販売不調だったためと説明しています。
高級機種の買い換えサイクルが長期化
カウンターポイントの調査によれば、特に高級機種で買い換えサイクルが長期化しており、米国における機種アップグレード率は4大キャリア(AT&T、Verizon、T-Mobile、Sprint)の平均でわずか4.5%となっています。
販売台数において前年同期比で成長したのは、低価格帯で攻勢をかけたメーカーです。OnePlusとGoogleは、これまでLGとSamsungに流れていたフラッグシップ機種の需要を、これら韓国製よりも200ドル以上安い機種を投入することで取り込んだ、とカウンターポイントは分析しています。
機種別販売台数トップはiPhone XR
機種別売上では、AppleのiPhone XRが引き続き好調でトップにランク入りしています。またiPhone8とiPhone7の第2四半期の売上も増加しており、プリペイド機種におけるiPhoneの主力は、iPhone6sからiPhone7へと移行しているとカウンターポイントは説明しています。
なおSamsungの売上が落ち込んだ理由については、Galaxy S10の売上が第2四半期に失速したためとし、カウンターポイントでリサーチディレクターを務めるジェフ・フィールドハック氏は以下のように述べています。
Galaxy S10の立ち上がりは好調だったが、現在はそれに陰りがみえる。S10eは最初から期待に及ばず、一方でS10 PlusとS10も減速傾向にある。消費者は5G対応機種が2019年下期や2020年にさらに増えるだろうと見越して、手持ちの機種を手放さない。
スマホのディスプレイは6インチ以上のシェアが43%に
スマホが搭載するディスプレイは6インチ以上が主流となりつつあり、AppleとSamsungのフラッグシップ機種のほとんどは6インチ以上、中〜低価格機種でも6インチディスプレイ搭載機が増えています。カウンターポイントによれば、第2四半期における6インチ以上のディスプレイのシェアは43%に達しています。
Source: Counterpoint Technology Market Research
(lunatic)