Apple、iOSのレプリカ制作企業を提訴〜著作権侵害の疑い


     
    iOSの完全なレプリカを制作するCorelliumは、セキュリティ上の脆弱性発見のため研究ツールを提供していると主張していますが、Appleは著作権侵害にあたるとして、同企業をフロリダ州南部地区連邦地方裁判所に提訴しました。

    著作権の侵害によって利益を得ることが目的か

    Appleは、iPhoneを始めとするApple製品のバグを発見した研究者に最大100万ドル(約1億600万円)の懸賞金を支払う「バグ懸賞プログラム」を実施しており、ハッカー向けの特別仕様のiPhoneの提供プランも発表されたばかりですが、iOSのコピーに関しては賛同できない意を示しています。
     
    「Corelliumは、Appleソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性とその他のバグの発見のため研究ツールを提供していると謳っているが、同社の目的はあからさまな(著作権の)侵害によって利益を得ることである」とAppleは述べています。
     
    「Corelliumは発見された情報を公開市場で最高入札者に売るよう促しており、脆弱性の修正を助けているわけではない」

    Appleデバイスの完全なレプリカを販売する権利はない

    CorelliumのWebサイトには「当社は他者の知的財産権を尊重し、ユーザーにも同様にふるまうことを求めている」と記されていましたが、同社から公式なコメントは得られていないようです。
     
    Corelliumは100万ドルで製品の個人的なインストールも請け負っているとのことですが、Appleは「(Corelliumに)Appleデバイスの完全なレプリカを販売する権利はない」と主張しています。
     
     
    Source:Bloomberg
    Photo:Apple
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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