Apple、画像認証のベンチャー企業「Fashwell」を買収か
Appleが画像認証のスタートアップ企業「Fashwell」を買収したようだと報じられています。Fashwellは製品画像を認識してカメラからその詳細情報へのアクセスを可能にするAIエンジンを設計した会社で、同社従業員は2019年1月からAppleが雇用主であるとLinkedInのプロフィールに記しています。
2018年後半に買収提案か
Fashwellの最高経営責任者(CEO)、最高技術責任者(CEO)、最高セキュリティ責任者(CSO)は2019年1月に「雇用主はApple」と自身のプロフィールを変更しており、また同社のホームページやSNSは2018年後半から更新されない状態となっています。これらを総合するとFashwellは2018年後半にもAppleから買収の提案があり、2019年にはAppleに吸収されたと考えられます。
ちなみに買収後はFashwellの従業員の多くがAppleの機械学習チームに所属しており、同社の事業がAppleの一つのチームにそのまま移管されたようです。
カメラから買い物
Fashwellはカメラに写った製品を認識し、その製品の詳細情報を提供する機能を開発していたスタートアップ企業です。検索用のカメラアイコンは検索バーやアプリ、Webサイト上に設置することができ、どのタイミングからでも画像認識が可能となります。この機能を使うことで店頭にある製品の詳細情報へと簡単に、正確に、すばやくアクセスできるようになります。
AppleがFashwellを買収したことで、将来的にApple Storeの販売にこの機能が応用されるかもしれません。Apple Storeにある製品をカメラで捉えるとそのまま詳細情報にアクセスでき、アクセサリなら互換情報やサイズ情報などが簡単に入手できるようになるでしょう。ARとの連携も考えられ、Fashwellから移籍したチームがどのような活躍を見せてくれるかには注目したいところです。
Source:MacRumors
(KAZ)