ZeissのCEO「スマートフォンのカメラの発展には限界がある」


 
今年2月に発売となった5つのカメラが特徴のNokia 9 PureViewですが、同機のカメラレンズを供給するZeissの最高経営責任者(CEO)は、スマホカメラのソフトウェアに発展余地があることを認めつつも、「スマホのカメラの発展には限界がある」と語りました。

スマホというデバイスの形状がカメラデザインを決定してしまう

Zeissのミヒャエル・カシュケCEOは、スマホがスマホであり続ける以上、デバイスの薄さが搭載可能なカメラレンズの大きさを限定してしまう、と述べました。
 

スマートフォンのカメラは、長年にわたって発展を遂げており、写真の撮り方に変化をもたらしてきたが、スマホカメラが到達できる地点には限界がある。コンピューテーショナルフォトグラフィーという領域は、ハードウェアよりもソフトウェアが占める割合が大きいため、当社はソフトウェア開発を行っている。それでも、スマホの厚みには限度がある。一般的な写真撮影はスマホでも十分可能だが、プロの写真家はプロレベル、セミプロレベルのカメラを使うだろう。

6,400万画素も必要ない?

SamsungのGalaxy Note 10には6,400万画素のカメラが搭載されるといわれていますが、カシュケ氏によればスマホのカメラは4,000万画素で十分であるとのことです。
 

Nokia 9 PureViewの光学品質は、おそらく現在市場に出ているものの中で最高だが、光学機械、スマートフォン、ソフトウェアが完全に同調している必要がある。コンピューテーショナルイメージングはまだ初期段階にあり、複数のレンズを使ったスマホでのカメラ撮影は発展途上だが、それこそが向かうべき方向性だと思っている。解像度が高ければ高いほど良いわけではない。それはなぜか?フルサイズのカメラを使用する場合、センサーをより多くのピクセルに分けることになり、それぞれのピクセルの大きさはどんどん小さくなっていく。そこでノイズの問題が出てくる。プロ用を含むほとんどの用途で、4,000万画素あれば十分だろう。

 
 
Source:PhoneArena
Photo:Nokia
(lexi)

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