米民主党、FBIとFTCに「FaceApp」の捜査を依頼
顔写真を加工する人気アプリ「FaceApp」が、ユーザーの写真を許可なく送信しているという疑惑騒動を受け、米民主党が米連邦捜査局(FBI)と連邦取引委員会(FTC)に、正式に捜査を依頼したことが判明しました。
FaceAppの挙動には問題なしとされたが…
ことの発端は、アプリ開発者のジョシュア・ノッチ氏による、FaceAppアプリが端末内の写真を無断で送信しているのではないかという、Twitterへの投稿でした。
しかしその後、セキュリティ専門家やほかのアプリ開発者などが検証を行い、FaceAppアプリの挙動には問題はないと結論づけ、ノッチ氏も「十分な検証なしに問題を指摘してしまった」と間違いを認め、謝罪しています。
大統領選候補者にFaceApp使用禁止を呼びかけ
ところが民主党は、この検証結果には納得がいかなかったようです。
CNNによれば、民主党全国委員会(DNC)のボブ・ロード最高セキュリティ責任者は現地時間17日、「残念ながらこのアプリにはリスクがある。FaceAppはロシア人が開発したものだ」と注意喚起しました。
同時に大統領選挙候補者および選挙戦関係者に対し、FaceAppを使用しないよう呼びかけています。
大統領選でロシア人ハッカーの攻撃を受けた民主党
DNCおよび民主党大統領選挙陣営は、2016年の大統領選でロシア人ハッカーの攻撃を受けています。以来DNCは元Yahoo!のロード氏を招き、サイバーセキュリティの強化に努めてきました。
またNBCによると、上院少数党院内総務のチャック・シュマー議員(民主党)は、FBIおよびFTCにFaceAppの捜査を正式に依頼したとのことです。