Appleが役員を韓国に派遣、次期iPhoneへの日韓対立の影響調査か
Appleが役員を韓国に派遣した模様です。メモリやディスプレイなど、iPhoneの主要部品を供給するSamsungが、日本から韓国への輸出管理強化により受ける影響を調査する目的とみられます。
iPhoneの主要部品を供給するSamsungに打撃
AppleをはじめAmazon、Microsoft、Googleといったアメリカの大手テクノロジー企業が役員を韓国に派遣し、日本から韓国への半導体材料の輸出管理強化の影響を調査している、と韓国メディアThe Korea Heraldが報じています。
特にAppleは、DRAMやNANDフラッシュメモリといったiPhoneの主要部品を供給するSamsungへの影響を懸念している、と同メディアは伝えています。
仮に日韓両国の対立が続けば、Samsungからの部品供給が不足し、次期iPhoneの製造に影響が出る可能性があります。
米国務次官補「日韓関係改善を支援する用意ある」
デイビッド・スティルウェル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は7月17日、訪問先のソウルで、アメリカは日本と韓国の両国が解決策を見出すことを期待しており、日韓間の関係改善を支援する用意がある、と発言しています。
半導体製品の製造に必要な高純度フッ化水素とフッ化ポリイミドといった素材は、日本企業が8割〜9割と高いシェアを持っており、韓国企業は中国や台湾からの輸入を検討しているものの、同等品質の製品確保には時間がかかるとみられます。
日韓関係の対立が長期化すれば、影響が世界的に広がることが懸念されています。
Source:The Korea Herald, 9to5Mac, Newsweek, 日本経済新聞
Photo:iFixit
(hato)