Amazon従業員、プライムデーにあわせて世界各地でストライキを実施

    Amazon Pickup & Returns

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    Amazonプライム会員向けセール「プライムデー」にあわせて、賃金の引き上げや労働環境の改善を訴えるAmazon従業員が世界各地でストライキを実施しています。
     
    ただ、参加者は全従業員のごく一部に過ぎず、大きな混乱は来していない模様です。

    世界各地でAmazon従業員がスト実施、大きな混乱は見られず

    今年のAmazonプライム会員向けセール「プライムデー」は、18の国と地域を対象に、7月15日から2日間にわたって開催されています。
     
    セールは過去最大規模で、米調査会社のCoresight Researchによると、今年のプライムデーの売上は昨年の39億ドル(約4,200億円)を大幅に上回る58億ドル(約6,300億円)になる見通しです。
     
    しかし、その一方で世界各地のAmazon事業所では、プライムデーにあわせたストライキが実施されています。
     
    ドイツの事業所では14日夜より「これ以上私たちの所得をディスカウントするな」というスローガンのもと、賃上げなどを求めて約2,000人の従業員がストライキに参加しました。ドイツでは2014年以降、従業員によるストライキやデモが度々行われています。
     
    しかしAmazonの報道担当者は、ドイツAmazonの従業員は計18,000人で、今回のストライキ参加者は一部に過ぎないため、業務に支障は出ていないと説明しています。
     
    また、米国・ミネソタ州のAmazon倉庫では6時間にわたって操業が停止しました。労働組合の国際組織UNI Global Unionによると、ほかにも英国やスペイン、ポーランドでも同様のストライキやデモが実施されたようです。

    Amazonは労働者に適切な賃金を支払っていると説明

    ドイツAmazonの広報担当者は、労働者らの訴えに対して、Amazonの物流拠点の賃金は同業者の中で最も高水準であると説明しています。同社は2019年内に2,800人以上の正社員を増員することも発表しています。
     
    また、英国Amazonの広報担当者も業界トップ水準の賃金を支払っていると説明、Amazonは英国の何千もの人々から魅力ある企業に選ばれているとも主張しています。
     
     
    Source:CNN,BBC
    Photo:Unsplash-Bryan Angelo
    (kotobaya)

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