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2019年6月30日 22時01分

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iPhoneは地球を環境破壊から救った?

Apple iPhone XS
 
初代iPhoneが発売となってから12年が経ち、iPhoneの累計売上台数は20億台を超えたといわれています。iPhoneが多くのユーザーの生活を豊かにしている一方、デバイスの生産に大量の資源が必要なため、Appleは環境問題を引き起こしているとの意見もあります。しかしながら、アメリカの総電力消費量は過去10年間変わっていないという興味深い統計があり、むしろ様々な機能を集約したiPhoneによって無駄なガジェットの生産が減り、結果的に環境破壊の回避につながったとする見方もあるようです。

iPhoneが市場に出てから資源の消費量が減っている?

「ザ・セカンド・マシン・エイジ」や、「プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?」の共著者として知られ、マサチューセッツ工科大学(MIT)の「デジタル経済イニシアチブ」で共同ディレクターを務めるアンドリュー・マカフィー氏は、iPhoneは環境破壊をもたらしたわけではなく、むしろ逆に環境問題緩和の手助けをした、との意見を述べています。
 
ある統計によれば、グレート・リセッション(アメリカでは2007年12月から2009年6月まで続いた)の前は、米国内のプラスチック消費量は経済成長よりも50%速く伸びていましたが、2009年以降のプラスチック消費量の伸びは、経済全体の成長よりも15%遅くなっていることがわかっています。
 
プラスチック以外の資源の消費量にいたっては、マイナス成長となっているものもあり、米国内の鉄鋼、銅、金、肥料、水、耕作地、木材、紙などの資源の消費量は年々減っていることが判明しています。
 
この現象は、いったい何によってもたらされているのでしょうか?マカフィー氏は、グローバライゼーションやアウトソーシングで産業が国外に移動したのが原因ではないと語ります。

90年代のガジェットはすでにiPhoneに集約済み

ライターのスティーブ・シチョン氏は、2年前のHuffPostの記事の中で、アメリカの家電販売店チェーンRadioShackの1991年の広告に掲載されている15個のガジェットのうち、13個の機能をiPhoneが搭載していることを指摘しました。
 

1991年のRadioShackの広告。計算機、電話、ビデオカメラ、ボ
イスレコーダーなどが並んでいます


 
もしスマートフォンがない世界だったとしたら、過去12年間にいったいどれだけのガジェットが作られていただろう?」とマカフィー氏は質問を投げかけています。
 
マカフィー氏によれば、iPhoneを始めとするスマートフォンは脱物質化(Dematerialization)の流れの中で生まれたものであるとのことです。
 
コンピュータによる設計支援ツール(CAD)のおかげで、より薄いアルミニウムの缶、軽い建物、そしてより効率的なエンジンの開発が可能になった、と同氏は述べています。そして、その新しい設計方法を最も顕著に体現しているのがスマートフォンであるというのです。
 
マカフィー氏は、スマートフォンが環境問題を引き起こしているわけではなく、むしろ人類はそれによって救われたのだと主張しています。
 
 
Source:Wired via Statista, HuffPost
(lexi)

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