Xiaomi、ディスプレイ下にインカメラを埋め込む次世代技術を紹介

xiaomi カメラ 埋め込み インカメラ

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スマートフォンのディスプレイ領域を最大化するうえで、最後の牙城とも言えるのがノッチ部分です。iPhoneを始めとしたスマートフォンの画面上部を占めるこの非アクティブ領域には、インカメラ(フロントカメラ)が搭載されています。しかし、もしカメラをディスプレイの下に埋め込むができるとしたらどうでしょう。

デザインを模索する各メーカー

スマートフォンメーカーは、インカメラやセンサーが占める領域(非アクティブ領域)をディスプレイ上から追いやるべく、様々なアプローチを採用してきました。
 
1つ目がiPhoneに代表されるノッチ式です。旧来のスマートフォンに比べて、非アクティブ領域の占める割合が少ないのが特徴です。2つ目が多くの中華系メーカーが採用しているスライド式(ポップアップ式)で、普段はディスプレイと端末の間にカメラが収納されています。そして3つ目が、SamsungやHuaweiが一部モデルで採用するピンホール式で、ディスプレイにカメラの穴だけが開いています。
 

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左からApple:iPhone X/Xiaomi:Mi Mix 3/Samsung:Galaxy S10


 
しかし、いずれもカメラの穴だけはどうしようもない(ノッチ式/ピンホール式)、あるいは端末の厚みや部品の消耗を気にしなければならない(スライド式)という問題を抱えているのも事実です。
 
そうした課題を解決するかのように現れたのが、XiaomiやOPPOといった企業が開発を進めている、ディスプレイの下にカメラを埋め込んでしまう技術です。

カメラをどうやってディスプレイ下に?

指紋認証センサーならともかく、カメラをディスプレイの下に埋め込んで、一体どうやって撮影するというのか――。そんな疑問を覚えるのも無理はありません。
 
しかし、Xiaomiの副社長であるワン・シャン(王翔)氏が今回、Twitter上でそのメカニズムを事細かに説明しています。
 


 
この仕組みは簡単に言ってしまえば、光を通す特殊な透過ディスプレイがカメラレンズの役割も担うというものです。インカメラを埋め込んだことでディスプレイ領域を最大限確保できるだけでなく、ディスプレイ下ならスペースを気にする必要がないので、部品の大きな高性能カメラやセンサーを気兼ねなく搭載できるのが強みです(上記画像では2,000万画素のインカメラを採用)。
 
xiaomi カメラ 埋め込み インカメラ
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発売はいつ?

Xiaomiによれば「現在は可能性を模索している最中」とのことで、はっきりとしたリリース日時は分かっていません。
 
しかし、カメラをディスプレイ下に埋め込む技術については、最近も4月にSamsungのヤン・ビョンドク副社長が「最終的な目標」として「カメラの穴を不可視にする」ことを目指していると語るなど、スマートフォン業界全体の方向性として各メーカーに意識されているのも事実です。
 
また、最近公開された「iPhone XII(2020年登場予定)」のコンセプトデザインでもインカメラは画面に埋め込まれており、メーカーのみならずファンの間でも採用の機運は高まっています。
 
こうしたことを踏まえると、消費者がこの次世代技術を手にできる日はそう遠くないかも知れません。
 
 
Source:Twitter-@XiangW_ via THE VERGE
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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