LGの2019年版iPhone向けOLED生産が一時停止に

LG DISPLAY

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韓国LG Displayは今年発売されるiPhoneに有機EL(OLED)ディスプレイを供給すると言われてきましたが、技術的問題により一時的に生産を停止した模様です。

E6-1で問題発生。E6-2の生産開始時期が前倒しに

韓国メディアThe Investor(Korea Herald)によると、問題が発生したのは京畿道坡州(パジュ)市にあるLG Displayの「E6-1」工場です。同工場はAppleのiPhone向けOLED生産を担う施設のひとつといわれています。
 
報道によると、OLEDパネルに酸素や水が侵入するのを防ぐための薄膜封止プロセスにおいて問題が発生しているようです。
 
LG Displayは当初、E6-1でまずOLED生産を開始したのちにE6-2での生産をスタートする予定でしたが、E6-1での問題発生により、E6-2での生産開始時期を前倒しする模様です。

問題が発生しているのはLG PRIの機械

The Investorによれば、E6-1では薄膜封止プロセスにLG Groupの小会社であるLG PRIの機械が使われており、その機械で問題が発生しているとのことです。一方E6-2では同プロセスに米Kateevaの機械が採用されています。Kateevaの機械はLG Displayと競合するSamsung Displayも導入しています。
 
一方LG PRIはLG Displayを除くと、世界の大手ディスプレイ企業に納品した実績がほとんどなく、一部の専門家はLG PRIの技術力不足を指摘しています。

 
 
Source:The Investor(Korea Herald)
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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