Google、開発者会議で廉価版Pixel、Android Qなどを発表

Pixel 3a


 
Googleは現地時間5月7日、Google I/O開発者会議初日に(会議は9日まで開催)、廉価版Pixelスマートフォンを含むハードウェアや、検索エンジンの新機能、次期OSであるAndroid Q、Google Assistantの次期バージョンなどについて発表しました。

Pixel 3aとPixel 3aXL

Pixel 3a
 
Googleは同社のスマートフォンPixelシリーズに、廉価版「Pixel 3a」「Pixel 3aXL」を追加すると発表しました。価格は399ドル(約44,000円)からとなっています。
 
ディスプレイサイズは3aが5.6インチ、3aXLが6.0インチ、リアカメラは12.2MP、フロントカメラは8MP、プロセッサはSnapdragon 670、RAMは4GB、ストレージ容量は64GB、バッテリー容量は3aが3,000mAh、3aXLが3,700mAhです。
 
カメラについてはPixel 3/3 XLと同じく、夜間撮影に便利な「Night Sight」モードが利用可能です。
 
またGoogleはアメリカにおいて、Pixel 3aを購入すればGoogle Storeで使える100ドル分のクレジットを提供し、さらにiPhoneなどを下取りに出せば、最安149ドルで新しいPixel 3aが購入できると宣伝しています。

スマートホーム製品は「Nest」ブランドに

Nest
 
Googleは今後、セキュリティカメラや温度計を含むスマートホーム製品を、「Nest」ブランドで提供すると発表しました。新ブランド第1号製品として、10インチディスプレイを搭載した各種ホーム製品を制御する「Nest Hub Max」(229ドル)を、この夏米国、英国、オーストラリアで発売するとしています。なおこれまで「Google Home Hub」として販売してきた製品も、今後は「Nest Hub」へと名称が変更されます。

Google検索がAR対応に

Google検索に5月末より、新たに「拡張現実(AR)」機能が追加されます。たとえばWebサイトで検索して見つけた靴を、3Dオブジェクトとしてあらゆる角度から見る、といったことが可能になります。
 

Googleマップ

GoogleのChromeブラウザで利用可能なシークレットモードが、Googleマップでも利用可能になります。つまりシークレットモードを使ってGoogleマップで行き先を検索すると、検索結果がGoogleアカウントに保存されません
 

 
またPixelスマホ限定ですが、Googleマップに「ARウォーキング」モードが追加されます。
 

Googleレンズ

検索ボックスにテキストを入力しなくても、目の前にあるものを簡単に調べられるGoogleレンズがアップデートされ、人気メニューに自動的にハイライトをかける、メニューをタップするだけでその写真や人々のコメントが表示される、レシートを撮影するだけで自動的にチップの料金を計算するといった新機能が追加されました。
 

Googleアシスタント

Googleによると、次世代Googleアシスタントは現行バージョンよりも10倍反応が速くなり、賢くなるとのことです。
 
また一部の簡単な指示(天気の確認、セルフィーを撮るなど)については「ヘイGoogle」と呼びかけなくても応答可能となり、またユーザーが自分でGoogleアシスタントを呼び出す言葉を設定できるようになります。
 

Android Q

次世代OSとなる「Android Q」も発表され、同時にベータ版がリリースされました。
 
Android Qでは「Dark Theme」(いわゆるダークモード)のほか、Androidデバイスで再生中の音声にリアルタイムでサブタイトルをつけることができる「Live Caption」機能(ネット接続不要)などが追加されます。
 
またGoogleは次期OSにおいて、アプリへのアクセスを制限する「Focus Mode」の追加、また親が子供のスマホ使用時間を管理できる機能の強化を行っています。
 
Android Qベータは7日、Pixelスマホ全モデルを含む21種類のデバイス向けに公開されています。
 

 
 
Source:Google via MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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