情報科学者が教えるスマホ中毒からの抜け出し方


 
「大事なことに集中する–気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法(Deep Work)」や「今いる場所で突き抜けろ!–強みに気づいて自由に働く4つのルール(So Good They Can’t Ignore You)」などの執筆で知られる情報科学者のカル・ニューポート氏が、スマホ中毒から抜け出すための方法を紹介しています。

高まりつつあるスマホ中毒への関心

スマートフォンを頻繁に触ってしまうスマホ中毒に対する注意喚起は、ここ数年高まりつつあります。
 
AppleはiOS12で「スクリーンタイム」機能を導入し、ユーザーがアプリごとに日々どれくらいの時間を費やしているかがわかるようになりました。
 
元Appleデザイナーが「iPhoneをデザインする段階からスマートフォン依存について気にかけていた」と先日行われたイベントで語ったり、Appleの最高デザイン責任者ジョナサン・アイブ氏も、新しいものを作るときの責任をとることの難しさを強調しつつも、デバイスが引き起こす結果に対して責任をとる構えがあると述べています
 
では実際にどうやってスマホ中毒から抜け出せば良いのでしょうか?2004年にダートマス大学で学位取得後、2009年にマサチューセッツ工科大学(MIT)で博士課程を修了した、情報科学を専攻するカル・ニューポート氏は、自身の著書の中でテクノロジーにあふれる現代の世の中でどのように生産性を向上させることができるかを説いています。
 
ニューポート氏は、2012年に「今いる場所で突き抜けろ!」、2016年に「大事なことに集中する」を出版しており、今年の2月にデジタル・ミニマリズム(英:Digital Minimalism、日本語未翻訳)を新たに発表したばかりです。
 
そんなニューポート氏が、Wired.co.ukでスマホ中毒からの抜け出し方を3つ紹介しています。

スマホ中毒からの抜け出し方

その1 注意をそらすアプリの使用をやめる


 
そのサービス自体をやめる必要はありませんが、アプリをスマホから削除して、ノートパソコンやデスクトップのコンピュータでのみでアクセスするようにすると良いとのことです。
 

その2 アナログな余暇活動を行う


 
本を読んだり、料理をしたり、新しいスキルを学んだり、地元のスポーツチームに入ったりすることで、”ソーシャルメディアというジャンクフードの消費を減らせる”とのことです。
 

その3 いいね!をクリックするのをやめる


 
あくまでリアルでの関係性を良くするためにソーシャルメディアやメッセージを使用し、実際の関係性の構築をいいね!で代用しないこと、とニューポート氏は語っています。
 
 
Source:Wired.co.uk
Photo:Apple, Pedro Ribeiro Simões/Flickr, William Hook/Flickr
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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