米大手通信キャリア、過去最低の最新機種への買い替え率を記録

米大手キャリアAT&TとVerizonの買い替えサイクルが過去最低の水準に達したことが明らかになりました。
米1位、2位の大手キャリアが最低の買い替え率を記録
スマートフォンの買い替えサイクルが鈍化傾向にあることはすでに周知のものとなりつつありますが、AT&TとVerizonが発表したデータによれば、スマホの最新機種への買い替え率(upgrade rate)がそれぞれ過去最低水準となったことがわかりました。
BTIG Researchのアナリストのウォルター・ピエチック氏によれば、Verizonの2019年第1四半期(1-3月)における最新機種への買い替え率は4.4%となり、前年同期の5.0%を下回り過去最低の数字となったことが明らかになっています。
また、AT&Tの2019年第1四半期における同買い替え率も前年同期の4.3%から3.5%へと下降し、過去最低水準となりました。
AT&T's device upgrade rate drops to record low 3.5% from 4.3% last year. #replacementcycle $AAPL $T
— Walter Piecyk (@WaltBTIG) April 24, 2019
変化のない製品と販売価格の上昇が原因か
スマホの買い替えサイクルが鈍化している理由は、多くのブランドが同じような機能とデザインの製品を繰り返していることと、デバイスの平均販売価格が上昇しているためだろう、とThe Vergeは推測しています。
Bloombergのシラ・オヴィデ氏は、Verizonの2014年〜2019年のスマホの買い替え率の推移をTwitterで共有しています。
The smartphone industry's problem in one snapshot:
Share of Verizon contract customers who bought a new smartphone:
1Q 2014: 6.5%
1Q 2015: 6.5%
1Q 2016: 5.8%
1Q 2017: 5.2%
1Q 2018: 5.0%
1Q 2019: 4.4%— Shira Ovide (@ShiraOvide) April 23, 2019