Apple、「One more thing」のフレーズの商標をSwatchに取られる
「One more thing」(そして、もう一つ)は、Appleの共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏がプレゼンで画期的な製品を発表する際に何度も使用したフレーズとして知られていますが、オーストラリアで腕時計メーカーSwatchが同フレーズを商標として登録することが認められた、とThe Sydney Morning Heraldが伝えています。
Appleの訴えは通らず
Appleは、オーストラリアの商標部にSwatchは「One more thing」のフレーズを商標化できないと訴えていましたが、審査官のエイドリアン・リチャード氏は、あくまで同フレーズはプレゼンで使われたに過ぎず、特定の商品やサービスに対して使用されたわけではない、と商標登録を認める判断を下しました。
「One more thing」(そして、もう一つ)は、スティーブ・ジョブズ氏が1998年から2011年までAppleの新製品発表イベントで幾度も使ったフレーズで、iPod mini、iPod shuffle、MacBook Pro、Apple TV、FaceTimeの発表の際に使用されました。
ジョブズ氏の後任のティム・クック最高経営責任者(CEO)も、2014年にApple Watchを披露する際に同じフレーズを使用しています。
Swatchの「One more thing」の出典は刑事コロンボ
Swatchは、ロサンゼルス市警察殺人課の警察官コロンボを主人公としたサスペンス・テレビ映画、刑事コロンボから影響を受けた新腕時計シリーズ”film noir”に「One more thing」の商標を使用するとみられています。
警察官コロンボは、容疑者への質問を一度終え、その場から去った後に再び戻ってきて「Just one more thing」(あとひとつだけ)と、コメントをつけ加えることで知られています。
Source:The Sydney Morning Herald
Photo:Apple Explained/YouTube
(lexi)