Appleの「A7」から「A12X」チップまでの開発担ったエンジニアが退社


 
Appleでプロセッサ設計を行っていた、プラットフォームアーキテクチャ部門のシニア・ディレクターのジェラード・ウィリアムズ3世氏が先月退職していたことが明らかになりました。

最新iPadにもウィリアムズ氏の監督したチップが採用

Apple内の事情に詳しい人物によれば、Appleで9年間を過ごし、「A7」チップから「A12X」チップの開発を行ったウィリアムズ氏が先月退社したとのことです。
 
「A12X」チップは、Appleの最新のiPad Proデバイスに採用されており、同iPadモデルの処理速度はを92%のコンピュータを上回るとされています。
 
ここ数年、ウィリアムズ氏はAppleのカスタムCPUコアのデザインだけでなく、システム・オン・チップ内の様々な部分のレイアウトの監督も行っていました。最近のシステム・オン・チップは、バッテリー寿命の延長とチップサイズの小型化のため、GPUやメモリなどより多くの機能を盛り込まれる傾向にあります。QualcommのSnapdragonは、ワイヤレスモデムもシステム・オン・チップに埋め込んでいます。

Appleにとっては損失に

ウィリアムズ氏の退社は、Appleが今後より多くのコンポーネントの内製化を行い、世界中からエンジニアを雇い入れるプロセスの中で起こったとされています。
 
Appleの60以上の特許にウィリアムズ氏の名前が記載されており、同氏がAppleを去ることはAppleにとって損失です。ウィリアムズ氏の名前が入っている特許には、消費電力管理、メモリ圧縮、マルチコアプロセッサ技術などが含まれています。
 
 
Source:CNET
(lexi)

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