Apple、水中写真の精度を改善する方法を模索中か
Appleは、水中でiPhoneなどのデバイスを使ってカメラ撮影を行うとき、様々なセンサーで周囲状況を把握し、色彩などを調整する手法の特許を申請していたことが明らかになりました。
画像調整は5つのレイヤーで構成
米国特許商標庁(USPTO)に特許申請されたのは、「Submersible Electronic Devices with Imaging Capabilities(画像生成機能のある水中電子デバイス)」と名付けられた技術です。
システムは、カメラが水中に入ったのを自動で検知することができ、画像全体の見た目を改善するための変更を加えます。
特許申請された手法は、5つのレイヤーで構成されています。
- Gather ambient light information(環境光の情報を取得する)
- Gather depth information(深度の情報を取得する)
- Characterize murkiness(濁りの性質を判断する)
- Gather information on target object distance(撮影対象までの距離の情報を取得する)
- Take suitable action (e.g., adjust illumination, adjust filter, capture images, adjust color, etc.) [適当な処置を施す(照度調整、フィルター調整、画像取り込み、色彩調整など)]
画像生成機能のある水中電子デバイス/USPTO
デバイスが水中に入っていることを検知すると、センサー群が必要な調整を加えるための情報を収集します。例えば環境光センサーは、水面より上、および水中の光の強さを測定し、水によってどの程度光が吸収されているのか、写真撮影にどのような影響を与えるのかを測ります。
その他の深度、距離、圧力、方向を計測可能なセンサーは、水の濁り具合、水面からの深さ、撮影する対象物までの距離などの測定に用いられます。
画像生成機能のある水中電子デバイス/USPTO
特許が申請されたからといって実際に技術の開発が行われているとは限りませんが、将来的に同様の技術がApple製品に採用される可能性は十分にありそうです。
Source:
AppleInsider
Photo:Lollorome/Pixabay
(lexi)