初代iPhone開発初期のプロトタイプを撮影、貴重な画像が初公開!
初代iPhoneの開発初期のプロトタイプを撮影した鮮明な画像が、米メディアThe Vergeによって初公開されました。大きな基板に、SIMカードスロットやカメラ、LANポートなどが搭載されています。
Apple社内でも極秘扱いで進められたプロジェクト
2007年に発表された初代iPhoneの開発は、Apple社内でも極秘扱いで進められ、「M68」や「Purple 2」といったコードネームで呼ばれていました。
The Vergeが公開したのは、初代iPhone開発の初期段階にあたる、EVT(Engineering Validation Test:技術検証試験)で用いられたプロトタイプで、匿名の人物が保有するものを撮影したとのことです。
初代iPhoneのプロトタイプを撮影した画像がこうして公開されるのは、初めてのことです。
最近のiPhoneのプロトタイプには、強固なセキュリティーシールドが取り付けられており、こうしたむき出しの部品を見ることができません。
大型の赤い基板に「APPLE」の文字
赤い基板は、ひと昔前のコンピュータ用のような大きさです。
基板の接写写真では、「APPLE 2007」の文字が確認できます。
基板に取り付けられた各種パーツは、取り外しが可能で、技術者の担当分野に応じて取り付けられる部品も異なっていたそうです。
ホームボタンやSIMカードスロット、各種端子が並ぶ
基板を撮影した写真の向かって上には、電源関係の部品のほか、SIMカードスロットがあります。
基板の下端には、左側から電源/ボリュームボタン、カメラ、ホームボタン、ディスプレイといった、iPhoneらしいパーツが並んでいます。
基板の右側には、Wi-FiやBluetooth用アンテナ、セルラーチップ、ネットワーク接続試験用のLANポートなどが確認できます。
基板左側は、音声や映像の入出力端子、30ピンのDockコネクタなどが配置されています。
電源を投入し、基板に取り付けられたディスプレイが点灯する様子も確認できます。
Source:The Verge
(hato)