米スタンフォード大、Apple Watchによる心臓研究結果を発表

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    米スタンフォード大学医学部は現地時間3月16日、全米50州からApple Watchユーザー40万人以上が参加し、8カ月間に渡って実施した「Apple Heart Study」の結果を報告しました。

    8カ月間に渡りApple Watchからデータを収集

    Apple Watchは、断続的にバックグラウンドで心臓の鼓動を分析し、心房細動を示唆する不規則な心臓の鼓動が検知されると通知を送ります。スタンフォード大とAppleは、「Apple Heart Study」への参加に賛同したユーザーに専用アプリをダウンロードしてもらい、取得したデータを8カ月間に渡って収集しました。
     
    研究の一環として、不規則な心臓の鼓動が検知された場合、ユーザーに対し医師による遠隔診察が行われました。またさらに正確に病状を判断するため、心電図(ECG) パッチも提供されています。

    40万人中0.5%が通知を受けとった

    スタンフォード大がAmerican College of Cardiologyの第68回年次科学セッション&エキスポで報告した研究結果によると、40万人を超える参加者の0.5%が、不規則な心臓の鼓動検知による通知を受け取りました。通知を受けとった人々のうち57%は医師の診察を受けており、Apple Watchで測定したデータが役に立ったと答えています。
     
    またApple Watchから通知があった参加者は、その後心電図(ECG)を測定するためのパッチを着用して経過観察したところ、そのうちの34%でその後心房細動が発見されています。

    Apple Watch Series 4では心電図が取得可能に

    Apple Watch Series 4では、心臓の鼓動の異常を検知するだけでなく、直接心電図も取れるようになりました。ただしこの機能は、現時点では米国のユーザーしか利用することができません。

     
     
    Source:Apple
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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