Apple Musicなどのストリーミングサービスが米音楽業界の昨年の収益を押し上げた


 
米音楽業界の2018年の収益は、前年から12%増となり、98億ドル(約1兆964億円)に上ったことが明らかになりました。特にApple MusicやSpotifyのプレミアム会員登録が収益を押し上げたとされています。

ストリーミングサービスの有料会員登録による収益は半分以上に

アメリカレコード協会(RIAA)によれば、音楽ストリーミングサービスの有料会員登録による収益が初めて全体の半分以上を占め、昨年から32%増となる54億ドル(約6,041億円)に達したとのことです。
 
Spotifyの無料プランなど、すべてのストリーミングサービスからの収益は、収益全体の75%に上り、74億ドル(約8,279億円)に到達しました。
 
ダウンロードによる収益はわずか11%となり、物理的なレコードの売上12%を下回っています。iTunesやBandcampなどのダウンロードサービスは独立系の音楽家にとって貴重な収益源であることは確かですが、1つのアルバムが1月分のApple Musicの登録料に相当することも多々あります。

広告ベースのサービスも収益増

YouTubeやSpotifyの無料プランなどの広告ベースのサービスの収益も成長しており、昨年と比べて15%増となる7億6,000万ドル(約850億4,000万円)を記録しました。
 
今年の1月時点でApple Musicの会員登録者数は5,000万人を超えたと報じられていますが、Spotifyの8,700万人の有料会員登録者数にはまだ及びません。
 
先日Spotifyはインド進出に際してメジャー音楽レーベルともめていると伝えられたばかりです。Apple Musicはすでにインドで導入されていますが、レコード会社との問題は特にないようです。
 
 
Source:AppleInsider
(lexi)

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