ティム・クックCEO、ヘルスデータの取り扱いについて語る


     
    テクノロジー企業による個人情報の取り扱いが問題となるなか、Appleティム・クック最高経営責任者(CEO)は収集したヘルスデータを金銭に繋げるようなことはしない、と改めて言及しました。

    Appleを信頼される会社に

    心電図測定機能を搭載したApple Watch Series 4が米国食品医薬品局(FDA)から認可を受けたように、Appleのヘルスケア業界への参入は広く知られるところです。
     
    しかし、一方で巨大なプラットフォームを有するAppleが、ユーザーの個人情報をどのように利用するのかは、多くの消費者にとって謎に包まれたままです。
     
    そうした疑問を払拭すべく、Appleのティム・クックCEOは、プライバシーこそがヘルスデータの取り扱いにおいて「鍵」となる、と米公共ラジオ局(NPR)のインタビューで語りました。
     
    同氏は広告のためにユーザーデータを収集するということは断じて無い、と述べたうえで「人びとは我々の取り組みをみて、Appleは信頼できると感じるだろう」と自信を覗かせました。
     
    また、Appleがマーケティングの一環としてプライバシー尊重を掲げているのでは、という指摘に対しても「利点の面から(プライバシー尊重を)見るという方法は採らない」と否定しました。「私なら、自分のヘルスデータを有するビジネスの相手は、心から信頼できる人びとが望ましい」

    他のテック企業とは一緒にされたくない?

    Appleがプライバシー尊重をポリシーとして掲げるのは今に始まったことではありませんが、改めてティム・クック氏が言明した背景には、他の大手テクノロジー企業とは線引きしたい、という狙いがありそうです。
     
    例えば昨今、大規模に個人データを収集する企業の頭文字をとって「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」と呼ぶ向きがありますが、AppleはFacebookやGoogleのように得られたデータを広告に利用しているわけではありません。
     
    また、2月にサードパーティのアプリ複数がヘルスデータをユーザーの許可なくFacebookと共有していたことが発覚したのも関係していると考えられます。
     
     
    Source:AppleInsider
    (kiahchi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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