Apple、自動運転車プロジェクトの一環でスマートシートベルトを開発か


     
    Appleの自動運転車プロジェクト「Titan」チームが、シートベルト越しに車内のエンターテインメントシステムを制御できるスマートシートベルトの特許を申請していたことが明らかになりました。

    後部座席でも車内機能の制御が可能に?

    自動車の車内では、車の前方に座っていない限りオーディオシステムをコントールできません。後部座席に乗っている人は、運転手か助手席の人に頼んでエンターテインメントシステムを制御してもらうか、シートベルトを外して自分で行う必要があります。
     
    自動運転車の車内でも同様の事態が起こることが予想されます。座っている位置からエンターテインメントシステムが遠い場合、どうすればよいのでしょうか?
     
    そこでAppleはシートベルトにエンターテインメントシステムの制御機能を埋め込むアイデアを提案しています。Appleが申請した「augmented safety restraint(拡張された安全拘束装置)」と名づけられた特許案では、シートベルトにセンサー、マイクやスピーカーなどのコンポーネントが埋め込まれており、搭乗者がシートベルト上でエンターテインメントシステムをコントールすることができます。
     

    「augmented safety restraint(拡張された安全拘束装置)」と名づけられたAppleの特許案/USPTO


     
    特許のスマートシートベルトには、2つのスピーカーが埋め込まれており、その搭乗者特有のオーディオ体験が可能となっています。また、マイクを介することで、うるさい車内でもコミュニケーションに支障をきたすことはありません。
     
    シートベルトの操作は、タッチもしくはハプティクスが提案されています。ジェスチャーを使うことで、シートベルト上でナビゲーションシステムの制御が可能になるかもしれません。また、シートベルトの機能には空調調整も含まれています。

    先日200人の従業員を解雇したばかり

    Appleは先日、プロジェクト「Titan」チームの人材を200人以上解雇したばかりです。解雇された人材が、他の部署に移ったとするAppleの声明も発表されていますが、200人全員が異動となったどうかは明らかにされていません。
     
     
    Source:Apple/USPTO via AppleInsider
    Photo:Digital Trends
    (lexi)

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