AnTuTu、スマホのAI性能をスコア化するテストを公開へ

    ai view antutu

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    スマートフォンのベンチマークテストで知られるAnTuTuが、新たにAI性能をベンチマークスコアとして測定する仕組みを開発しているようです。

    スピードと正確さを測定

    猫も杓子も“AI”を標榜する昨今だからこそ、AnTuTuがリリースしようとしているAIベンチマークテスト「AI Review」は、しっかりとした基準を設けることに重きを置いています。AI Reviewは「分類(Classification)」「対象認識(Obeject Recognition)」という2つのカテゴリに基づいて、AIのパフォーマンスを数値化します。
     
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    具体的には、画像認識を行う深層学習(CNN:Convolutional Neural Network)の代表格であるInception V3をベースとした200枚の画像からなるテスト、物体検出用(SSD:Single-Shot multi-box Detector)のMobileNetを用いた600フレームの動画テストを、スマートフォンのAIに課します。最終的なスコアは、両テストのスピードと正確さによって決定されます(正確さとスピードがトレードオフの関係にある場合は、不正防止のため、スコアは低めに見積もられます)。

    まだまだ課題も

    もっとも、システム全体ではなくAIのパフォーマンスにのみ的を絞っているため、そこまでスコアに大きな違いは生まれないだろう、とAnTuTuは指摘します。
     
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    また、SamsungはAI SDK(開発キット)をリリースしていなかったり、HiSiliconは機械学習ライブラリのTensorFlow Liteをいくつかの機能で使用していたりとバラバラなうえ、Androidのバージョンによってもパフォーマンスに差が生じる可能性も出てくるなど、これから解決すべき課題は決して少なくないようです。
     
     
    Source:AnTuTu via GSMArena
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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