2018年10−12月の中国でのiPhone出荷台数、前年同期比22%減に

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    2018年第4四半期(10−12月)の中国におけるスマートフォン出荷台数が、対前年同期比で11%減少したことがわかりました。AppleのiPhone出荷台数は、前年同期比で22%も下落しています。

    出荷台数首位はHuawei

    調査会社Strategy Analyticsの最新調査によれば、2018年第4四半期の中国におけるスマートフォン出荷台数は、前年同期比11%減の1億800万台となりました。
     
    ベンダー別では、Huaweiが同四半期に前年同期比23%と大幅増となる3,000万台を出荷し、市場シェアも同社としては過去最高の28%を記録しました。

    12四半期中8四半期が対前年同期比でマイナスに

    Appleは同四半期においてXiaomiを抑えて4位となったものの、iPhone出荷台数そのものは対前年同期比で22%減と、2017年初め以来最悪の下げ幅となっています。つまり市場シェアがXiaomiを上回ったのは、AppleにもましてXiaomiの出荷台数が激減したことを意味しています。
     
    中国におけるiPhone出荷台数は、過去12四半期のうち8四半期が、対前年同期比でマイナスとなっています。Strategy Analyticsは、Qualcommとの特許料支払いをめぐる争い、また近年批判が高まっているiPhoneの価格が要因の一部と見ており、Appleの高額な価格戦略は中国において危機的状況にある、と述べています。
     

    中国ではiPhoneの値下げ販売がスタート

    中国の知的財産裁判所は昨年11月末、AppleによるQualcommの2件の特許侵害を認め、、iPhone6s/6s Plus/7/7 Plus/8/8 Plus/Xの中国への輸入および同国内での販売を禁じる予備的差し止め命令を下しました。Qualcommはさらに、iPhone XS/XS Max/XRの販売差し止めも申請しています。
     
    また中国では複数の小売店が今月半ばからiPhoneの値下げを開始し、特にiPhone8とiPhone XRについては最大20%の値引き販売を行っています。

     
     
    Source:Strategy Analytics
    (lunatic)

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