世界最大ユーザー数のWhatsApp、デマ拡散防止のため転送回数を制限

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    Facebook傘下で世界最大のユーザー数を持つWhatsAppが現地時間1月21日、ユーザーがメッセージを転送できる回数を5回までに制限する方針を明らかにしました。「ニセ情報や噂」の拡散を防ぐのが目的とのことです。

    転送は5回まで

    これまでWhatsAppユーザーは、最高20人の個人またはグループに向けて、同一のメッセージを転送することができました。「5回制限」ルールは、ソーシャルメディアで拡散されたデマを真に受けた人々により、昨年インドでリンチ殺人事件が続発したのを受け、まず同国で昨年7月に導入されています。
     
    WhatsAppの政策・通信担当副社長のビクトリア・グランド氏は21日にインドネシア・ジャカルタで開催されたイベントにおいて「本日より5メッセージ制限を全世界で導入する」と発表しました。

    ブラジル大統領選でデマ拡散に使われたとの噂も

    日本ではLINEに比べると知名度の落ちるWhatsAppですが、世界では約15億人のユーザーを持つとされています。同アプリが偽ニュースやデマの拡散に悪用されているとの批判を受け、Facebookは問題解決に取り組んできました。昨年10月にはブラジルの大統領選において、極右・社会自由党のジャイル・ボルソナロ氏が、相手候補に関するデマを同アプリで流布させたとの嫌疑を受けています(ボルソナロ氏は選挙に勝利、大統領に就任)。
     
    WhatsAppは2016年にエンドトゥエンドの暗号化を実装、当該ユーザー以外は送信するテキスト、写真、動画の内容を見られないようになっています。つまり政府が通信記録の開示を要求しても、Facebook(WhatsApp)はその要求に答えることができません。

     
     
    Source:Reuters
    (lunatic)

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