Apple、2018年第3四半期に中国スマホ市場で収益トップ

apple canalys 2018q3 中国

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スマートフォン業界の動向を占ううえでは外すことのできない中国市場で、Appleが2018年第3四半期(8〜10月)に最もスマートフォンで収益を上げた企業に輝いたことが分かりました。

収益ではトップを確保も

調査企業Canalysによれば、2018年第3四半期における中国スマートフォン市場の出荷台数は、昨年の1億1,900万台から15%少ない1億100万台となりました。
 
また、出荷台数ベースで最大のシェアを獲得したのはHuawei(25%)となりました。以下、Vivo(23%)、OPPO(21%)、Xiaomi(13%)と続き、Appleは5位に留まりました。ところが収益ベースでみると、首位を獲得したのはApple(23%)で、Huawei(22%)やOPPO(20%)を凌ぐ結果となりました。
 
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この結果をもって、「高単価の製品でAppleはしっかりと利益を出すことに成功した」と結論付けるのは早計かも知れません。Canalysは、「高すぎる(Ultra-costly)新iPhone」がAppleの勢いを奪っていると指摘しています。
 
apple canalys 2018q3 中国
 
事実、Canalysが公開したグラフを見ると、出荷台数で大きなシェアを占めているのは300ドル(約33,000円)前後のスマートフォンですし、出荷台数TOP10のスマートフォンの平均価格は227ドル(約25,000円)ほどです。例えば、最も売れたOPPOのA5は1,500元(約25,000円)でした。
 
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古いiPhoneを所有しているユーザーをターゲットに、下取りプログラムなどを打ち出し、割安で新iPhoneを入手できるように試みたものの、奏功するには至りませんでした。むしろ、公式よりも高い下取り価格を提示していた、Apple以外の中古取引業者(「愛回収(AiHuiShou)」など)の方が、新iPhoneへの乗り換えに寄与していたのではないか、とCanalysは推測しています。
 
 
Source:Canalys via GSMArena
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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