Appleサポートから電話があったかのように見せかけるフィッシング詐欺が出現

公式のAppleサポートから着信があったかのように見せかけるフィッシング詐欺が横行していると報じられています。デバイス上ではAppleCareとまったく同じ番号として表示されるようです。
着信履歴では公式AppleCareとして表示
ITセキュリティジャーナリストのブライアン・クレブス氏は現地時間の3日、Appleサポートを装った新手のフィッシング詐欺について自身のブログで報告しました。
ユーザーIDが危険にさらされているとの内容の伝言メッセージが、デバイスの留守番電話に自動音声で残されていたとのことです。
驚くべきことに、発信元は公式のAppleサポートとなっており、AppleCareのように番号も1-800-MY-APPLEと表示されていたことがわかっています。最近本物のAppleCareから連絡を受けたユーザーは、フィッシング詐欺の発信元が同一の履歴リストの中に入れられてしまうことになります。
ターゲットとなった人物の証言
詐欺のターゲットとなったGlobal Cyber Riskのジョディ・ウェストビー最高経営責任者(CEO)は、発信元にかけ直してみたところ、自動音声システムにつなげられ、その後ある人物が電話に出たとのことです。ウェストビー氏は、保留にされたところで電話を切りました。
ウェストビー氏が本物のAppleCareに連絡を取って確認したところ、かかってきた電話が偽物であったことがわかりました。
ITセキュリティジャーナリストのクレブス氏によると、多くのフィッシング詐欺は、個人情報の受け渡しか、偽のサービスへの支払いの誘い込みを目的としているとのことです。
Source:Krebs on Security via AppleInsider
(lexi)