Samsung、ディスプレイをスピーカー替わりに使う技術を発表か
イヤホンジャック、ホームボタン、ベゼル、カメラ領域――スマートフォン業界はここ数年、筐体を極限までシンプルにしようと躍起になってきました。そして、Samsungが新たに試みるのが、スピーカーの廃止です。
ディスプレイが振動板に
スピーカーの廃止と言っても、スマートフォンがBluetoothなしで音を再生できなくなるわけではなく、正確には「スピーカーグリル(筐体底部のスピーカー穴)」です。
韓国メディアETNewsによると、Samsungは2019年に開催されるCES(世界最大規模のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、スクリーンを音響装置として活用する技術を披露する用意があるとのことです。
この技術は、圧電アクチュエータ(圧電体に加えられた力を電圧に変換する仕組み)に接続したスクリーンを振動板のように用いることで、音を立体的に表現できるのが特徴です。
液晶ディスプレイ(LCD)と異なり、バックライトを必要としない有機EL(OLED)ディスプレイだからこそ可能な技術で、Samsungが2019年より採用予定の「Infinity-O(カメラの穴が空いただけの全面ディスプレイ)」との相性も良さそうです。
ニュースサイトGizchinaは、こうした音響装置も兼ねたOLEDが、来年以降のスマートフォン業界のトレンドとなっていく可能性について触れており、Samsungと同じ韓国企業であるLGも同様の技術を開発していると報じています。
Source:MSPOWERUSER,Gizchina
(kihachi)