AppleがMacのチップを内製化した場合、Intelはどれくらい収益を失うのか?
Appleは、早ければ2020年にもARMベースのチップをMacにも採用するといわれていますが、Intelにとって大きなダメージとなるのでしょうか?マサチューセッツ工科大学(MIT)のエンジニアとウォール街のアナリストからなるTrefis Teamは、Intelがどれくらい収益を失うのか試算しました。
最初のARMベースのMacが登場するのは2020年か2021年
Appleが最初のARMベースのMacを発売するのは2020年か2021年だと予測されています。今年5月末には、台湾のPegatronがARMチップ搭載の新型MacBookの生産を受注したとの報道もありました。
現在MacにはIntel製チップが使用されていますが、Appleのチップの内製化が与えるIntelの売上高と利益への影響は限られるといわれています。
失われるのは収益のわずか5%
Appleは2018年、1,820万台のMacを販売しました。Mac 1台あたりのチップの平均価格が180ドル(約20,000円)だと仮定すると、Intelは33億ドル(約3,671億円)、もしくはおおよそ5%の収益を失うことになります。
5%という数字は、Intelにとってリスクが大きくないことを意味します。加えて、PC市場自体が縮小しているため、Macがもたらす影響はより小さくなる可能性があります。
Intelにとって今最も大きな問題は、ライバル社AMDの躍進により市場シェアが失われていることです。特にデータセンター市場での心配が大きいとされています。
Source:Forbes
Photo:Gizchina
(lexi)