現代アートの作家がiPhoneで撮った映像作品で権威ある現代美術賞を受賞


 
現代アートの作家シャーロット・プロジャー氏が、2018年のターナー賞を受賞しましたが、彼女の作った作品がiPhoneで撮影されたことが注目を集めています。

作品はすべてiPhoneで撮影

ターナー賞は、50歳以下のイギリス人もしくはイギリス在住の美術家に毎年贈られる権威ある現代美術賞です。
 
2018年のターナー賞は、映像作家のシャーロット・プロジャー氏が受賞することが決まりましたが、選ばれた作品はすべてiPhoneで撮影されたことが明らかになり話題を呼んでいます。
 
プロジャー氏の映像作品は、スコットランドの地方や、無作為にラジエーター(ヒーターの一種)にかけられたTシャツや、子猫が遊んでいる様子などを撮影したものです。
 
作品の一部はオンラインで公開されています。
 

美術家がiPhoneを選んだ理由とは?

プロジャー氏によれば、iPhoneを撮影機材として選択したのは、「使いやすくて、世界を探索しているときに邪魔にならず、すべてが入っているから」とのことです。
 
ターナー賞を主催するテート・ブリテンのディレクターのアレックス・ファーカーソン氏は、「iPhoneカメラのような平凡なデバイスをここまで徹底的に使いこなし、芸術作品を作り上げた前例はない」と、コメントしています。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)もご満悦のようで、「権威あるターナー賞を受賞したシャーロット・プロジャー氏を讃えたい。iPhoneで撮影された映像としては初めてのことで、写真撮影と映像制作の普及への重要な通過点となった」と、称賛しています。
 


 
 
Source:AppleInsider, The Guardian
Photo:Tinh tế Photo/Wikimedia Commons
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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