YouTube、オリジナル番組の無料化を検討
YouTubeが同社のオリジナル番組「YouTube Originals」を2019年より順次無料化していく方針であることがわかりました。ビジネスモデルを、これまでのサブスクリプション方式から広告収入方式へ転換するようです。
有料コンテンツを広告付きの無料コンテンツへ
Google傘下のYouTubeは、2016年よりオリジナルドラマなどを配信する「YouTube Red」を月額9.99ドルで提供開始しました。
その後、2018年6月にはサービス名を「YouTube Premium」に改め、月額料金も11.99ドルに変更、今月13日からは日本においても月額1,180円で提供を開始しています。
しかしYouTubeによると、2019年から順次、有料コンテンツである「YouTube Premium」に広告を表示し無料化へ、2020年までにはすべてのコンテンツを無料視聴できるようにしていくとのことです。
有料コンテンツを無料化する理由は?
YouTubeの広報担当者は、オリジナルコンテンツを広告付きの無料サービスに移行する理由について次のように述べています。
2019年に向け、より広範囲にわたるサイト利用者からの高まる需要に応えることに継続的に力を入れ、『YouTube Originals』を広告収入型に移行するつもりだ。
YouTubeは現在、有料コンテンツの利用者数を公表していませんが、NetflixやHulu、Amazon Prime Videoといった他ストリーミングサービスよりも劣勢であると伝えられています。
また、ライバル企業がオリジナルコンテンツに毎年数十億ドルもの投資をできるのに対して、YouTubeは数億止まりの投資となっており、予算的にも優れたドラマを作っていくのは厳しいようです。
月額料金制のYouTube Premiumの存在価値
なお、YouTubeは月額料金制のYouTube Premiumについて、契約者は広告なしでコンテンツを視聴できたり音楽のバックグラウンド再生やオフラインでの再生等もできるため、月額料金制のシステムにも存在価値を見出しているようです。
Source:TechCrunch Japan,CNET Japan
Photo:YouTube
(kotobaya)