米ブラックフライデイのオンライン支出、23.6%増の62億2,000万ドルに


 
サンクスギビングデイの翌日で、年末商戦が本格化するブラックフライデイ(11月23日)における米消費者のオンライン支出額は、対前年比23.6%増の62億2,000万ドル(約7,027億円)に上ったことが、Adobe Analyticsの調査で明らかになりました。この金額は、同社が調査を開始して以来の最高の数字となっています。

スマホでの決済額が20億ドル超えに

米国の売上上位100店中、80位までのインターネット小売店における支出額をリアルタイムで追跡しているAdobe Analyticsによると、ブラックフライデイにおいてスマートフォンからのオンライン支出が20億ドルを超えるのも、今年が初めてとのことです。スマートフォンを利用したオンラインショッピングの割合は、昨年の29.1%から33.5%へと拡大しました。
 
またオンラインで購入し、実店舗で商品を受け取るオプションの人気も高まっています。Target、Walmartなど今年になって同オプションを取り入れた店が増えているのは、店舗に足を運んでもらうことでさらなる購入の可能性が増えるためと、Adobeは見ています。

サイバーマンデイの支出予測は78億ドル

Adobeは、サンクスギビングデイ(22日)のオンラインにおけるセール価格が、「ブラックフライデイ並に安くなった」のは今年が初めてだと記しています。こうした実情を反映してか、今年のブラックフライデイはショッピングモールや店舗に足を運んだ消費者が例年よりも少なかったとの報告もあります。
 
デパートメントストアのKohl’sは、22日のオンライン売上が今年過去最高を記録したと伝えていますが、このあとまだ「サイバーマンデイ(26日)」が控えています。Adobeは同日のオンライン支出額は、昨年と比べ18%増の78億ドル(約8,812億円)となると見積もっています。

 
 
Source:Adobe Analytics via CNBC
Photo:Pixabay

(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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